日本に現れた22歳新鋭「まだこんな選手が」 移籍後初弾…代表OBが驚愕「見てて一番驚いた」

日本代表の鈴木淳之介【写真:徳原隆元】
日本代表の鈴木淳之介【写真:徳原隆元】

【専門家の目|ハーフナー・マイク】コペンハーゲンの鈴木淳之介が移籍後初ゴール

 デンマーク1部コペンハーゲンは現地時間11月1日に第14節でFCフレデリシアと対戦し、3-2で勝利を収めた。DF鈴木淳之介は先発出場して移籍後初ゴールを決めて勝利に貢献。ヴァンフォーレ甲府などで活躍し、オランダ1部リーグで通算51得点を挙げた元日本代表FWハーフナー・マイク氏が「もう後ろならどこでもできるんじゃないですかね」と絶賛している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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 日本の新鋭が欧州で躍動している。鈴木は今夏に湘南ベルマーレからコペンハーゲンに加入。負傷で出遅れたものの、9月24日の国内カップ戦でデビューし、すぐにレギュラーに定着。センターバックに加え、左右のSBでプレーするなどユーティリティーな活躍を見せている。右SBとして先発したフレデリシア戦ではペナルティーエリア外から、地を這うような左足のミドルシュートで移籍後初得点をマーク。好守で存在感を放っている。

 ハーフナー氏は「もう後ろならどこでもできるんじゃないですかね」と感嘆。続けて「狙い澄ませて左足で隅に入れたので、あれはGKからしたらちょっと見えにくかったですけど、いいシュートでしたね」と称賛している。

 鈴木はクラブでの活躍だけでなく代表でも躍動。10月シリーズではパラグアイ代表、ブラジル代表との連戦に3CBの左で出場。とりわけ王国ブラジルとの一戦では相手に臆することなく、むしろ手玉に取っていた。プレスをかけられても慌てて蹴り出すことなくつなぎ、相手のベクトルを折るプレーや、1個持ち運んでからパスをするなど工夫が見られた。さらに守備面でも、今季イングランドのチェルシーに加入した18歳新星FWエステヴァン相手にも2度デュエルに勝利するなど、身体能力の高さを見せつけた。

「代表を見てて一番驚いた。まだこんな選手がいたんだと。ベルマーレの試合見てなかったので全然知らなかったですけど、相手が誰だろうが普通に止めてたしあと強い。ボールを奪う狙いどころも良かった」

 高校時代にはボランチでプレーしていたこともあり視野も広く、鋭いパスでチームの攻撃にも貢献。UEFAチャンピオンズリーグでは強豪ドルトムント戦で右サイドからクロスでアシストも記録している。

「パス1本でも相手を欺くことができる。そういうビルドアップの部分でも彼の良さが発揮できている。まだ22歳で若いですからね。相当日本の選手のレベルが上がっていて、育成も変わってきていると思うし、どんどんこういういい選手がいっぱい出てきてくれれば、またさらに日本も強くなるかなと思います」

 6月シリーズで代表デビューを飾った新鋭のさらなる活躍に期待が寄せられる。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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ハーフナー・マイク

ハーフナー・マイク/1987年5月20日生まれ、広島県広島市出身。2006年に横浜F・マリノスの下部組織から昇格。福岡、鳥栖への期限付き移籍を経て、2010年に甲府に完全移籍。2011年にJ1で日本人トップの17得点を挙げ、日本代表に初選出。2012年1月にオランダ1部フィテッセに移籍。スペイン1部コルドバ、フィンランド1部ヘルシンキを経て、15-16シーズンはオランダ1部デン・ハーグに加入し、16得点を記録。その後は神戸や仙台などを経て、2022年に現役引退。日本代表は通算18試合4得点。現在はJ2甲府のクラブアンバサダーに就任し、ホームタウン活動やスクールコーチを務めている。

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