鈴木彩艶は「10人のパルマのヒーロー」 PKストップで救世主に…現地喝采「並外れた反射神経」

退場者出したパルマは鈴木彩艶の活躍もありドロー
イタリア1部パルマに所属する日本代表GK鈴木彩艶が、現地時間10月19日に行われたセリアA第7節ジェノア戦で圧巻のパフォーマンスを見せた。試合は0-0の引き分けに終わったが、数的不利のチームを救う大活躍だった。イタリアメディア「Football Italia」は「鈴木彩艶が10人のパルマのヒーローだった」と称賛し、土壇場でのPKストップが貴重な勝点1をもたらしたと報じている。
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パトリック・ヴィエイラ監督率いるジェノアは、開幕6戦で勝点2のみと苦しいスタートを切っていた。一方のパルマも多くの負傷者を抱えるなか、試合は前半のうちにアクシデントに見舞われる。アブドゥライエ・エンディアイエが「5分間で2枚の不必要なイエローカードを受け」、前半終了前に退場。パルマは早々に10人での戦いを余儀なくされた。
数的不利となったパルマに対し、ジェノアは猛攻を仕掛ける。MFルスラン・マリノフスキーの「トレードマークであるフリーキック」が鈴木の手を強襲。さらにMFパトリツィオ・マジーニが放った強烈なミドルシュートも、鈴木が冷静に弾き出してゴールを許さない。その後もジェノアが攻め立てるが、鈴木を中心とした守備陣が集中力を切らさなかった。
圧巻だったのは後半37分の場面だ。ジェノアのFWジェフ・エカトールが、クロスに対して至近距離から決定的なヘディングシュートを放つ。しかし、同メディアは「ゴールキーパー鈴木の並外れた反射神経がなければ」失点していたと指摘。6ヤード(約5.5メートル)の距離からのシュートを、鈴木が驚異的な反応でセーブし、チームの窮地を救った。
最大のピンチは、試合終了間際のアディショナルタイムに訪れた。ペナルティーエリア内でトロイロがエカトールを「地面にレスリングのように倒し」、主審がPKを宣告。ホームのジェノアにとっては、今季初勝利を掴む絶好の機会が訪れた。
絶体絶命の状況だったが「しかし、鈴木が再び救出に駆けつけ、マクスウェル・コルネのPKをセーブした」と、同メディアは劇的な瞬間を伝えた。鈴木がこのPKを完璧に防ぎきり、試合は0-0で終了。今季初勝利を土壇場で逃したジェノアは、試合終了のホイッスルとともに「ピッチからブーイングを浴びせられた」と報じられている。



















