バイエルン会長が持論を展開 自クラブとドルトムントがなければ「ブンデスリーガは死ぬ」

欧州スーパーリーグ構想、バイエルンとドルトムントが参加と見られていたが…

 2016-17シーズンのブンデスリーガはバイエルン・ミュンヘンが前人未到の五連覇を成し遂げ、絶対的な権力を示した。優勝争いのライバルと目されたドルトムントはやや遅れを取り、3位に甘んじているが、ドイツ国内におけるこの2クラブの影響力は絶大のようだ。バイエルンのウリ・ヘーネス会長はリーグにこの2つのクラブがなければ「ブンデスリーガは死ぬ」と考えているという。米スポーツ専門局「ESPN」が報じた。

 以前から欧州クラブ協会(ECA)と欧州サッカー連盟(UEFA)の間で各国のトップクラブだけを集めた欧州スーパーリーグ構想が浮上していた。今年3月にこのプランが現時点では実現困難として棚上げとなっていたが、ヘーネス会長はリヒテンシュタインの首都ファドーツで行われたイベントに出席した際にインタビューでこの一件に関連して、ブンデスリーガの競争力はバイエルンとドルトムントによって保証されているとの持論を展開している。

 会長は「バイエルンは欧州スーパーリーグのアイデアとは距離を取っている」と反対意見を表明。ドイツからは当然バイエルンとドルトムントが参加することになると見られていたが、そうなれば「必然的にブンデスリーガが死ぬことになる」と語った。

 ヘーネス会長によればスペインやイングランドのビッグクラブなどはこのスーパーリーグ構想に賛成しているものの、バイエルンは反対しているという。ドルトムントも含め、人気も実力も備えた2大クラブが国外でのコンペティションに力を入れれば、国内リーグは衰退するとの考えを示している。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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