森保Jの守護神争い「大きな差はない」 アメリカ戦で好セーブ連発「もはや驚かない」

【専門家の目|太田宏介】敗戦も好セーブ連発の大迫敬介を称賛
日本代表は9月9日(現地時間、日本時間10日)、米オハイオ州Lower.comフィールドで行われた国際親善試合でアメリカ代表と対戦し0-2で敗れた。元日本代表DF太田宏介氏がこの試合で好セーブを連発したGK大迫敬介について「ここぞっていう時に止めてくれる真の守護神」と言及している。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)
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6日に行われたメキシコ戦から先発全員を入れ替えた日本代表は、前半30分に右サイドを崩されてFWアレックス・センデハスに先制ゴールを許すと、後半19分にもFWフォラリン・バログンに追加点を許して0-2で敗れた。
それでも大迫は前半18分に味方のミスからピンチを招くも、至近距離からのシュートを連続セーブで阻止。さらに後半33分にはゴール前で相手が放ったシュートがDF瀬古歩夢に当たりゴール左隅に飛んだが、大迫は右手一本でスーパーセーブを見せた。太田氏は「相変わらずシュートストップは素晴らしいし、本当にここぞっていう時に止めてくれる”真の守護神”。広島でもそういったシーンは何回も見てますけど、もはや驚かないですよね、当たり前で」と絶賛した。
「これまでずっと日本のGKって(川口)能活さんがいて、楢さん(楢崎正剛)がいて、(川島)永嗣さんがいて、そこから権ちゃん(権田修一)になったり今は鈴木彩艶が出ててって、なかなかレギュラーキーパーから動かなかったじゃないですか。基本的にずっと同じキーパーを使い続けてきたこれまでの監督から、こうやって1回招集して2試合あるなかで、それぞれ出場させることでキーパー同士の競争も高まるし、なんせそこでJリーグ勢だけどハイパフォーマンスを見せてる大迫の活躍っていうのは嬉しいですね。
そんな大きな差はないと思いますよ鈴木選手と。今回もそうですけど、シンプルなシュートストップじゃなくて、DFに当たってコースが変わったあとの足の運びだったりとか、何よりキーパーとして全く慌てず堂々としてる姿っていうのがすごく印象的でした」
昨年のアジア杯から鈴木が守護神として起用され、大迫はW杯最終予選で突破が決まったあとの第10節インドネシア戦(6-0)で久しぶりの出場となった。アメリカ戦で好プレーを見せたが鈴木を脅かす存在になれるのか、守護神争いにも注目だ。

太田宏介
太田宏介(おおた・こうすけ)/1987年7月23日生まれ。東京都出身。FC町田―麻布大学附属渕野辺高―横浜FC―清水エスパルス―FC東京―フィテッセ(オランダ)―FC東京―名古屋―パース・グローリー(オーストラリア)―町田。Jリーグ通算348試合11得点、日本代表通算7試合0得点。左足から繰り出す高精度のキックで、攻撃的サイドバックとして活躍した。明るいキャラクターと豊富な経験を生かし、引退後は出身地のJクラブ町田のアンバサダーに就任。全国各地で無償のサッカー教室を開校するなど、現在は事業を通しサッカー界への“恩返し”を行っている。



















