衝撃の大番狂わせ プレミア首位のチェルシーがリーグ杯で3部相当のクラブに逆転負け

スペシャルワンも「恥」と肩を落とす

 プレミアリーグ首位に立つチェルシーは24日、FAカップ4回戦でリーグ1(3部相当)ブラッドフォード・シティと対戦し、2-4でよもやの逆転負けを喫した。英メディアが、このジャイアントキリングを同杯史上最大の衝撃と報じている。

 チェルシーのホーム・スタンフォードブリッジに駆けつけた観衆4万1014人は、まさかの事態に現実を認識できない様子だった。

 前半21分、イングランド代表DFガリー・ケーヒル、同38分にブラジル代表MFラミレスの得点で2点のリードを奪った。完勝ペースだったが、41分に相手FWジョン・ステッドの強烈なミ ドルシュートがゴールに突き刺さると、形勢が逆転。プレミア最少失点を誇る強豪から一気に4得点を奪ってアップセットを完遂させた。

 ブラッドフォードは公式ツイッターで「試合終了。チェルシー2-4シティ。我々はやった。完全なるショックだ」と速報し、勝ったチーム側も大番狂わせに驚きを隠せなかった。


 試合前の記者会見で3部相手の試合について「負けたとしたら恥辱だ」と語っていた、ジョゼ・モウリーニョ監督は試合後、しょう然としていた。試合後、英国営放送「BBC」にこう語った。

 「昨日話した言葉を繰り返そう。負けたら恥辱だ。ビッグクラブが下部の小さなクラブに敗れることは恥辱なんだ。私は彼ら(ブラッドフォード)におめでとうと感じているが、こちら側とし ては恥ずかしい限り。選手もまったく同じ気持ちだと思う」

 「スペシャルワン」と自称する名将はジャイアントキリングを許した現実を受け入れた

 リーグ2位のマンチェスター・シティも同杯4回戦で2部のミドルスブラに0-2で破れる波乱が起こった。

 現役時代にリバプールと、イングランド代表で活躍したロビー・ファウラー氏は「BBC」のサッカー番組「マッチ・オブ・ザ・デイ」で「チェルシーは、この瞬間、イングランド最高のチームで、ホームで格下のブラッドフォードに2-0でリードしていた。個人的には最大のショックだ」と、この衝撃を伝えた。

 視聴者の77.2パーセントが、このファウラー氏の発言に同意。すべての英国人にとって、衝撃の逆転負けとなったようだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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