吠えた長友佑都「あまりにも緩すぎた」 見せつけた鉄人ぶり「結局優勝しないとなんの意味もない」

浦和戦にスタメンフル出場した長友佑都【写真:徳原隆元】
浦和戦にスタメンフル出場した長友佑都【写真:徳原隆元】

長友佑都が浦和戦にフル出場

 FC東京は8月27日に埼玉スタジアムで行われた天皇杯準々決勝の浦和レッズ戦で2-1の逆転勝利を収め、12年ぶりのベスト4進出を決めた。この試合、日本代表DF長友佑都はフル出場を果たした。3日前に行われたJ1リーグ戦第27節の京都サンガF.C.戦(0-4)でもフル出場したばかりだったが、多くの選手が足をつらせていた試合後、38歳のDFは「どこも張ってないです。全然大丈夫です」と言い、鉄人ぶりを見せつけた。

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 3日前の京都戦、ホームで0-4と大敗を喫した直後の試合ということで期するものがあった。「もう意地ですよね。意地でしかないなと。京都戦で屈辱を味わったんで。本当に悔しい思いをしたんで、『今日見せられないと次はないな』という思いで、今日の試合には入っていたんで」と思いを口にした。

 しかし、松橋力蔵監督が「2日間、トレーニングをほとんどしていない」と、コンディション回復に務めたチームは、動きが重かった。前半はミスも多く、浦和に試合の主導権を握られた。そこは長友にとっても誤算だったようで、「前半あまりにも入りが悪過ぎて、前半で試合が決まっていてもおかしくない試合をしてしまった。そこは反省点として、しっかりと受け止めてやらないといけない。次につなげないといけない」と口にした。

 そうしたなか、前半36分には全速力で自陣深くまで戻り、相手のクロスをブロックすると、ゴール前でチームメイトたちを鼓舞するように吠えた。「あまりにも緩すぎたんで、鼓舞するっていうところですね。それで伝わったかどうかわからないけれど、このままでは前半で終わってしまうという僕の中の危機感がそうさせたんじゃないかなと思います。吠えるっていうのは、反射的に出てるところもあるのでね。ただ、鼓舞したかったのはありますね」とその場面を振り返った。

 その後、先制点を許したもののハーフタイムに選手交代も行い、流れを変えたFC東京はFWマルセロ・ヒアンの2ゴールで逆転勝利を収めた。「途中から入ってくれた選手も勢いをもたらしてくれた。前からいかないと、みんな中2日で試合をする選手もいて重さもあったかもしれないけれど、前に行かないと前で取れないので、そこを修正したのがうまくハマったかなと思います」と言い、「交代選手たちも良い選手がいて、前半苦しい試合になっても後半で巻き返せるっていうことを試合前に話していました。前半があまりにも悪すぎたので、そこは反省はしないといけませんが、90分を通したら後半で勝負できるとは試合前から言っていたので。入った選手たちが勢いをもたらしてくれたと思います」と、総力で勝てた試合に胸を張った。

 これで12年ぶりとなる天皇杯ベスト4だが、「結局優勝しないとなんの意味もない。今日出た課題、前半の入りを含めて。そこは修正して、次も勝って優勝しないと意味がないので。カップをとれるように、タイトルをとれるように頑張ります」と、自身にとっても悲願であるFC東京でのタイトル獲得に目をギラつかせた。

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