小野伸二の古巣フェイエノールトが優勝目前で惨敗 激怒したサポーターが暴徒化し30人拘束

18年ぶりの優勝に王手もエクセルシオールに0-3と敗戦 2位アヤックスと勝ち点1差に

 元日本代表MF小野伸二がかつて所属したオランダ名門フェイエノールトは、1998-99シーズン以来となるリーグ優勝に王手をかけていたが、7日の敵地エクセルシオール戦でまさかの0-3惨敗。優勝の行方は最終節に持ち越しとなったが、これに激怒したサポーターが暴徒化し、ロッテルダム市内に機動隊が出動する騒動に発展した。英公共放送「BBC」などが報じている。

 勝てば優勝が決まる敵地で行われたエクセルシオール戦だが、優勝の喜びをともに味わおうと5万人のサポーターが、本拠地デ・カイプに集結。市内にもサポーターが大挙した。

 だが、チームは11位のエクセルシオールに完敗。同日に本拠地で、ゴー・アヘッド・イーグルスを4-0で下した2位アヤックスとの勝ち点差は1となった。最終節の結果次第で“V消滅”という急転の事態に、サポーターは激怒した。

 ロッテルダム市内でビール瓶や花火、椅子を投げるなどの騒動を起こし、機動隊が出動。放水で鎮圧される事態に発展した。この暴動により、30人が当局に拘束されたという。

 フェイエノールトはリーグ優勝14回を誇る名門で、UEFAチャンピオンズリーグの前身であるチャンピオンズカップも1969-70シーズンに優勝。小野が在籍した2001-02シーズンには、UEFAヨーロッパリーグの前身UEFAカップの2度目の制覇を達成しているが、近年はリーグタイトルから遠ざかっている。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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