イタリアで新たな人種差別騒動が発生 国営放送の中継中にモロッコ代表DFへ侮辱発言

 

「Rai」がユベントスDFベナティアへの、スタッフの発言を謝罪

 ペスカーラのガーナ代表MFサリー・ムンタリが、敵地カリアリ戦で観衆から人種差別的なチャントを受けて主審に抗議したところ、逆に2度の警告を受けて退場させられる事件が起き、物議を醸しているセリエA。今度はイタリア国営放送が、ユベントスのモロッコ代表DFメディ・ベナティアに対する人種差別発言で謝罪をする事態が起きている。

 ベナティアは6日のトリノ戦で、1-1のドロー後にイタリア国営放送「Rai」のインタビューに応じていたが、突如話を打ち切った。そして「どの愚か者が話しているんだ。あいつらは僕のことを『モロッコの小さなクソ野郎』と言っていたんだ」と、ベナティアは激怒していた。イヤフォンから、同局スタッフのベナティアに対する罵詈雑言が聞こえていたという。

 国営放送自ら人種差別の根の深さを明らかにしてしまったRaiは、謝罪文を発表した。

「Raiはカルチョ・シャンパーニュの番組内でユベントスのベナティア選手を人種差別という後悔すべきエピソードに巻き込んだことを心の底から反省しています。この発言は幸運なことに、視聴者には届きませんでした」

 

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