森保J初選出の21歳は「楽しみな存在」 元代表が評価した進化…高校時代から目立った“特徴”

宇野禅斗は日本代表に初選出された
ヴァンフォーレ甲府などで活躍し、オランダ1部リーグで通算51得点を挙げた元日本代表FWハーフナー・マイク氏が、初の日本代表入りを果たした清水エスパルスMF宇野禅斗に期待を寄せた。日本代表に初選出された21歳について「楽しみな存在」と高く評価した。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎)
【PR】DAZNを半額で視聴可能な学生向け「ABEMA de DAZN 学割プラン」が新登場!
◇ ◇ ◇
今季のJ1リーグで目立った若手選手の中で真っ先に名前を挙げたのが、宇野だった。ここまでリーグ戦は22試合中21試合に先発出場。7月3日には、韓国で開催されるEAFF E-1サッカー選手権に臨む日本代表に初選出された。
「去年の途中にエスパルスに移籍して、チャンスをものにしてますよね。ポテンシャルはもちろんありますけど、この歳で主力として出続けているので、いろいろ経験を積むこともできている。潰せるし、捌けるし、楽しみな存在ですよね」
青森山田高時代は、現在イングランド2部サウサンプトンに所属するMF松木玖生とボランチでコンビを組んでいた。当時から広範囲にわたる守備が持ち味だったが、ボール奪取力に磨きをかけつつ、年々攻撃面でも成長を見せている。
「高校サッカー選手権の時も目立っていたので覚えていますし、松木選手が前に行くタイプだったのでしっかりバランスを取っていましたね。今年は攻撃的なマテウスブエノ選手とコンビを組んでいますけど、バランスを見ながら、機を見て前線に飛び出す場面も多い。得点はまだないですけど、しっかり攻撃でも進化していると思います」
今季の1試合平均タックル数2.3はリーグ26位、インターセプト数0.2はリーグ67位と、ポテンシャルを考えればまだ伸ばすことができる。日本代表のメンバー発表会見で森保監督は「6番も8番もできる選手。中盤でアグレッシブに、広範囲にボールを奪い取る所を国際大会を通して上げてほしい」と成長を促した。ハーフナー氏も、さらにスケールの大きな選手になることを期待した。
「広範囲に動ける分、ポジショニングだったり、判断ミスはまだあるかなと思います。でもこうやって監督が使い続けてくれることで、課題も見えてくる。守備への貢献はもちろんですけど、自分の課題としっかり向き合って成長していってほしいと思います」
(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)

ハーフナー・マイク
ハーフナー・マイク/1987年5月20日生まれ、広島県広島市出身。2006年に横浜F・マリノスの下部組織から昇格。福岡、鳥栖への期限付き移籍を経て、2010年に甲府に完全移籍。2011年にJ1で日本人トップの17得点を挙げ、日本代表に初選出。2012年1月にオランダ1部フィテッセに移籍。スペイン1部コルドバ、フィンランド1部ヘルシンキを経て、15-16シーズンはオランダ1部デン・ハーグに加入し、16得点を記録。その後は神戸や仙台などを経て、2022年に現役引退。日本代表は通算18試合4得点。現在はJ2甲府のクラブアンバサダーに就任し、ホームタウン活動やスクールコーチを務めている。