三笘薫がゴールパフォを「検討中です」 “自然体”の結婚式も…W杯シーズンへ「充電できました」

生まれ故郷の大分で初のサッカー教室を開催した
イングランド・プレミアリーグ、ブライトンの日本代表MF三笘薫が6月29日、大分・速見フットサルコートで自身初となるサッカー教室「Mitoma Dream Camp 2025 supported by Google Pixel」を開催した。イベント後にサッカー教室を開いた理由や充実したオフの様子、新シーズンに向けての意気込みを聞いた。(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎)
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初めてのサッカー教室を開いた理由は、自身もプロサッカー選手に憧れた経験があったからだ。2009年10月17日、埼玉スタジアム2002で行われた川崎フロンターレ-大宮アルディージャ。当時、小学6年生だった三笘は、川崎の司令塔だった中村憲剛さんのエスコートキッズを務めた。
「ああいう経験は非常に大きいですね。そういう感覚、経験をすることで、そうやってピッチに入ることで、よりプロってかっこいいなと思うところがありましたし。自分の今日のプレーでそういう風に思ってもらえればいいなと思います」
スキルトレーニングでは、自身が子供の頃から考えて編み出してきたドリブルの技術を惜しみなく、子どもたちに伝えた。声掛けやアドバイスの一つ一つが的確で、子どもたちはサッカー教室中にどんどん上達していった。「将来は監督をやってみたい」と話す28歳は、指導者としての“片鱗”を見せた。
「子供の目線で考えるということと、自分が今まで経験したことをしっかりと伝えるということが大事だと思っていました。自分も今まで考えてきたことがベースにあって、教えるというよりは、自分がやってきた過程を伝えていくという感じでしたね。今日、持って帰ってくれたものを今後どうするかは彼ら次第ですけど、そのきっかけになればうれしいです」
実戦形式のミニゲームでは4チームに分かれて対戦。それぞれのチームがゴールパフォーマンスを考えて、得点した際には三笘に向かって披露した。その中で2チームが、両手で作ったピースサインを下に向けて「M」の文字を作るパフォーマンスを行った。
「一番、笑顔だったのはゴールパフォーマンスした所で、みんなで考えてきたものを出してくれて。サッカーで点決めた後にみんな一つになってやってくれたので、すごいうれしかったです。(Mは)良かったですね。今シーズン、ゴールパフォーマンスにするか検討中です」
子どもの頃の夢はワールドカップに出ることだった。当時海外で活躍していた中田英寿や中村俊輔が日本代表を引っ張っている姿を見て、「こういう選手になりたい」と夢を膨らませた。今は来年の北中米W杯で優勝を目標に掲げている。
「日本代表として僕自身も前回(カタール大会)を経験して、目指さないといけない場所だと思いましたし、チームとしてもやるからには優勝を考えていますし、その可能性を前回大会でも見せられたと思うので、目指してもいいのかなと思います」
W杯前最後のオフとなる今回は、6月の日本代表の活動には参加せず、ゆっくり過ごすことができた。今月下旬には、2022年に結婚したクリア夫人と、3年越しで結婚式を挙げた。SNSでその写真を投稿すると、大きな反響を呼んだ。
「充実したオフにできましたね。結婚式もありましたし、色々個人的なこともありましたけど、本当に楽しく終えられたかなと思います。(反響は)ありましたね。承知の上で投稿しましたけど(笑)。でも本当に充電できましたし、今シーズン、これからどういうパフォーマンスをするかだと思うので、このオフをしっかりといい形に反映できるようにしていきたいなと思います」
7月上旬に渡英し、新シーズンに向けて始動する。充電した三笘のW杯シーズンが、いよいよ始まる。
「また(プレミアで)4シーズン目で難しいシーズンになると思いますし、もっと前のシーズンよりも進化した所を見せないといけないと思っています」
(FOOTBALL ZONE編集部・井上信太郎 / Shintaro Inoue)