やはり“現役”…本田圭佑は2アシスト「またプレーできる日は来る」 英雄集結の慈善試合「もう少し来てほしかった」

中田英寿氏や名波浩氏らも駆けつけた
元日本代表MF本田圭佑が6月27日、大阪府吹田市内で行われたチャリティーマッチ「United through Legends」日本代表レジェンズVSモナコレジェンズ(3-4)に出場した。2アシストで昨季引退したFW柿谷曜一朗氏のゴールを演出。現役続行を表明している本田は「もう少しいっぱい来てほしかった」と話し、元フランス代表DFマルセル・デサイー氏やMFロベール・ピレス氏らが出場した一戦を「要所要所の上手さがで学ぶべきものが未だにあると感じた」と振り返った。
「僕が観戦で一番盛り上がったワールドカップは98年(フランス大会)なので。ここにアンリやジダン、ジョルカエフあたりがいれば(フランス代表が)ほぼ完成みたいな感じでしたね。全員年は取るんやなというのは(試合途中で負傷したパトリス・)エヴラの怪我で感じましたけど、要所要所の上手さがで学ぶべきものが未だにあると感じた。そういうところが人生通してやっているんやろな、と。微妙な間合い、駆け引きとか。それは無くならないな、と」
往年のスターが集結した一戦。フィリップ・トルシエ氏が率いた日本は本田をはじめ、松井大輔氏、名波浩氏、中澤佑二氏らレジェンドがピッチに立った。ASモナコに所属する日本代表MF南野拓実がアンバサダーを務め、中田英寿氏もキックインセレモニーに参加するという豪華な面々となった。一方のモナコレジェンドも元フランス代表が集まり、50歳を超える元選手たちがハツラツとしたプレーを見せた。
だが、急遽決定した一戦だったということもあり、チケット発売は数週間前。観客は4000人ほどとなってしまった。収益は日本およびモナコに拠点を置く慈善団体に寄付され、能登半島地震の被災地支援および復興活動に役立てられるチャリティーマッチに本田は「もう少しいっぱい来てほしかったですね。運営側もだいぶ時間ない中で告知していたみたいですけど、もう少し来ていたらもう少し盛り上がったかな」と本音ものぞかせた。
今月13日に39歳の誕生日を迎え、「体が持つ限りはプレーをしたいですし、シーズンを通してプレーするつもりはないんですけど、必要とされたクラブで条件が合意できれば、できるだけ長くプレーしたいと思っています」と現役続行を表明していた本田。この日はやはり現役選手として2アシストという“違い”を見せた。再びのピッチには「あんまりボールを蹴っていないところが随所に見られたかな(笑)。怪我なくしっかりコンディションを作り続けないといけないというところがハードルが高い。それだけをやっておけばまたプレーできる日は来るかなと思っています」と意欲を示した。
多くの子どもたちから1番の声援を浴びていた本田。これから描いていく未来図も心待ちにしたい。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)