イランのW杯出場に「深刻な危機」 政治情勢の悪化で選手入国に暗雲…海外報道「問題に直面」

イラン代表の北中米W杯出場に暗雲【写真:Getty Images】
イラン代表の北中米W杯出場に暗雲【写真:Getty Images】

イスラエルとの政治的衝突にアメリカが介入

 イラン代表が2026年の北中米ワールドカップ(W杯)に出場に関して問題に直面していると英紙「ガーディアン」など海外メディアが報じた。

 イランはW杯アジア最終予選のグループAを勝ち抜いて本大会出場権を獲得していた。しかし、イスラエルとの政治的衝突にW杯共催国の一つであるアメリカが介入。現地時間6月22日には、アメリカのドナルド・トランプ大統領が、アメリカ軍がイラン国内にある核施設3か所を空爆したと発表していた。

 アメリカは現在イラン国民の入国を禁止しているが、W杯に出場する選手やスタッフ、関係者の家族に関しては免除されるため、本来であれば出場の問題はないはずだった。しかし、この政治情勢の激化によって状況は変わる可能性があるようだ。「ガーディアン」紙は「FIFAは共催国アメリカとの衝突に巻き込まれているイランをどのように扱うのかという問題に直面している」と報じた。

 26年のW杯はアメリカ、カナダ、メキシコの3か国による共催。イランがグループAに入れば、グループリーグはメキシコで試合が行われるが、決勝トーナメントを勝ち進んだ場合には試合はアメリカで行われる。FIFAは今年12月に行われる組み合わせ抽選会を前に選択肢を検討することになるとされ、「ドナルド・トランプ大統領と密接な関係にある(FIFAの)ジャンニ・インファンティーノ会長にとっては難しい決断になるだろう」と伝えられていた。

 オーストラリアメディア「news.com.au」もこの問題を受けて「イランの4大会連続のW杯出場は深刻な危機に瀕している」とレポートしていた。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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