浦和への印象は「とても勤勉」 17歳逸材ら擁する南米名門…敵将が警戒「我々を驚かせる」

浦和は初戦でリーベルと対戦
FIFAクラブ・ワールドカップ(W杯)で現地時間6月17日に浦和レッズと対戦するリーベル・プレート(アルゼンチン)のマルセロ・ガジャルド監督が、試合会場の米ワシントン州シアトルで前日会見を実施。浦和について「彼らは我々を驚かせることができるだろう」と話した。
ガジャルド監督はチームの現状について、「私たちは順調に到着しました。この数週間、選手たち全体の様子を見て、良い印象を持っています。この大会に備えて準備し、集中するための少しの時間を確保できたことは良かったと思います。選手たちは、明日からの試合を待ち望み、その実力を発揮できると確信しています」とした。
そして、対戦する浦和について「とても、とても勤勉だ。インテンシティがあり、切り替えが速い。ディフェンスに多くの選手を配置し、素早く攻撃をする。彼らは我々を驚かせることができるだろう。そのようなことが分析では分かっている。しかし、明日の試合になれば分析とは変わることもある。勤勉にカウンター攻撃への準備を整え、スピードと能力のある選手がいる。我々の脅威になるだろう」と警戒ポイントについて触れた。
それでも、試合に向けて「我々は自分たちのプレーをする。試合の主役となりたい。ゲームの主導権を握り、ボールをしっかり回していく。彼らの切り替えの部分が危険になるだろう」という見通しを口にした。
米国内でもアルゼンチンから遠い北西部シアトルでの大会初戦になったことについて「確かに抽選は私たちにとって有利な結果ではありませんでした。なぜなら、単に遠すぎて訪れるのが困難なだけでなく、ここまでの移動費用も負担が大きすぎたため、チームを応援するためにここに来ようとしたファンたちにとって、経済的な負担が過大だったからです。残念ながら、私たちのサポーターが訪れるのに適した会場ではありませんでした」と話す。
まだ17歳ながら大会後に18歳の誕生日を待ってスペインの強豪レアル・マドリードに移籍する見込みのアルゼンチン代表FWフランコ・マスタントゥオーノら、強力タレントが浦和に対して牙をむく。指揮官も元アルゼンチン代表の名手として知られたが、その言葉の通りに、浦和が南米の名門を驚かせる姿が期待される。
(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)