国民的英雄FWが代表招集を拒否し騒然 監督との確執示唆「指揮を執っている限り離れる」

ポーランド代表の招集を拒否したロベルト・レバンドフスキ【写真:Getty Images】
ポーランド代表の招集を拒否したロベルト・レバンドフスキ【写真:Getty Images】

W杯欧州予選でグループ首位のポーランド代表に思わぬ事態

 ポーランド最大のスター選手であるFWロベルト・レバンドフスキが、同国代表への招集に応じない姿勢を見せたという。英公共放送「BBC」が報じている。

 北中米ワールドカップ(W杯)欧州予選でグループGの首位に立っているポーランドだが、チーム内には亀裂が走っているようだ。6月6日の国際親善試合で、ポーランドはモルドバと対戦し2-0で勝利。現地時間の同10日にはアウェーでフィンランド代表とのW杯予選を控えている。

 2024-25シーズンにスペイン1部FCバルセロナで公式戦52試合に出場して42得点3アシストを記録しているレバンドフスキは、今回の代表活動に招集されていない。3月21日のリトアニア戦(1-0)ではキャプテンマークを巻き、その3日後のマルタ戦(2-0)では途中出場し、MFヤン・ベドナレクがキャプテンを務めていた。

 6日にはポーランドサッカー協会が、「ミハウ・プロビエシュ監督の決断により、ピオトル・ジエリンスキがポーランド代表の新キャプテンに就任した」と声明を発表。「プロビエシュ監督は、レバンドフスキに対しては個別に、そして残りのチームとコーチングスタッフにも、インテルのMFピオトル・ジエリンスキが新しいキャプテンになることを告げた」と、その経緯も伝えている。

 その後、レバンドフスキは自身のSNSを通じて「現在の状況と監督への信頼を失ったことから、監督が指揮を執っている限りはポーランド代表から離れる決断をした。世界一のファンの前で再びプレーできるチャンスがあることを願っている」と、監督との確執を明確にして代表から一時退く意向を表明した。

 2008年からポーランド代表として活躍して、国際Aマッチ158試合で85得点を挙げている世界的なストライカーの離脱は、大きな打撃となるだろう。2018年のロシアW杯、2022年のカタールW杯に出場したレバンドフスキだが、36歳という年齢を考えると、来年の北中米大会が自身最後のW杯出場となる可能性もあるだけに、今後の動向に注目が集まる。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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