繰り返した8度の「緊張」 失点はなぜ起きた?…24歳GKを苦しめた“重圧”「ちょっと乱れた」

日本代表の谷晃生【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
日本代表の谷晃生【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

谷晃生がオーストラリア戦を振り返った

 日本代表GK谷晃生が6月8日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オーストラリア戦(0-1)を猛省した。最終予選で初出場、国際Aマッチ3試合目となった谷は自身のプレーについて「もっとクオリティー高くプレーできるというところを求めないといけない」。特に終盤に浴びた失点についてはスローインの長短をうまく使い分けられ課題が明らかになった。「緊張していた」と独特の雰囲気も味わった24歳はこの悔しさを糧にする。

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 5万7226人の歓声がスタジアムにこだました。オーストラリア代表の最多入場者数を誇ったアウェー戦。90分を通して支配していた日本だったが、終盤に決勝弾を浴びた。後半45分、スローインから右サイドを崩されて、中央へラストパスを通されるとDFアジズ・ベヒッチの体をひねったシュートを決められて0-1で敗れた。

「相手は勝ったらW杯出場がほとんど決まりというなかですごく気持ちの入ったゲームをしてきた。そういった意味ですごく緊張感のあるゲームでした。(失点シーンは)相手がロングスローを投げるというのがほとんどの選手の頭の中にあった。センターバックが上がってくるのも見えていて、自分たちもちょっとそっちにオーガナイズしたなかで相手がクイックで始めてきてちょっと乱れた。もうちょっと中でのコミュニケーションが必要だった」

 谷にとっては3試合目。その中で最終予選の舞台を経験できたことは大きい。この日の取材対応では8回「緊張」という言葉を発した。これまで鈴木彩艶が多く出場する中でGKチームは良い関係性を築き上げてきた。東京五輪時代から共に戦ってきた鈴木、大迫敬介、谷の3人。特殊で孤独なポジションでもあるGK陣の絆は深く、谷の功績も大きい。谷が出番を掴み「緊張」を経験したことは森保ジャパンにとってプラスだ。

 キックミスもあったが「あれも緊張だったと思う。もっと余裕だと思うしクオリティーを上げていく必要がある」と分析した。W杯まであと1年。この1失点は必ず未来につなげる。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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