日本代表の「国民的ユニフォーム」 機能面でもこだわり…自国開催モデルは「富士山をデザイン」

2002年ワールドカップで着用のユニフォームに注目【写真:Getty Images】
2002年ワールドカップで着用のユニフォームに注目【写真:Getty Images】

2002年の日韓W杯モデルに注目

 森保一監督率いるサッカー日本代表は、2026年北中米ワールドカップ(W杯)の出場権を史上最速で獲得。「FOOTBALL ZONE」では今回、これまで着用した歴代のユニフォームを深掘り。サッカーユニフォーム研究家である「ともさん」に自国開催のワールドカップで着用されたモデルについて語ってもらった。

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 モデルチェンジを経て、2002年ワールドカップ本番に臨むにあたってよりシンプルなデザインになった日本代表のユニフォーム。このユニフォームで日韓ワールドカップではグループステージを2勝1分と見事に1位で突破を果たした。

 富士山をテーマとした1着となっており、「あらゆるメディアで取り上げられ、普段サッカーを見ない人にも認知された国民的ユニフォームとなった。デザイン的には日本の美を世界に発信する意図で富士山がデザインコンセプトになっている。首元から肩のパイピングは湖面に映る逆さ富士がイメージ」と、デザイン面にともさんが言及している。

「機能面としては高温多湿な日本の気候を考慮して二重レイヤーシステムを採用している。インナーシャツがあらかじめ装備され、メッシュ生地で通気性を、ラバーワッペンにして軽量化をはかるなど技術的にもエポックメイキングだったユニフォーム。アウェーモデルにはグレーを採用。これまでアウェーは白であることが当たり前と思っていた概念を覆す配色だった。この年のadidas共通の“角丸三本線”が画期的だった」と、ユニフォーム作成の裏側にも注目している。

 また、「GKユニフォームにも触れておきたい。当時はGK専用の作りで、ハイネックで生地は厚く、肘パッド付きで、さらに胸部分にボールストップを助ける役目としてドット状にラバーが配置されていた。このようなGK自身を保護するための重厚的なGK専用のユニフォームは2010年頃まで続く」と、注目ポイントを挙げている。

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