森保監督の覚悟「W杯まで約束されていない」…新戦力起用を決断した2つの理由「生き残っていくために」

森保一監督が新戦力起用の理由を説明【写真:ロイター】
森保一監督が新戦力起用の理由を説明【写真:ロイター】

平河、関根、俵積田が代表デビューを果たした

 日本代表は6月5日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第9戦・オーストラリア代表とのアウェーゲームに臨み、0-1で敗れた。今予選初黒星を喫した森保一監督が新戦力を多く起用した理由を2つ話した。

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 スタメンには、代表デビューとなったDF関根大輝、MF平河悠、MF俵積田晃太の3人を含むフレッシュなメンバーを起用した。指揮官は豪州戦で新戦力を多く起用したことについて2つの理由を話した。

 まず切り出したのは複数チーム分の戦力を確保するということ。「1つは今言われた通りこれから最強最高のチームを作ってW杯に挑むというところに向かっていくために2チーム、3チームの戦力が必要かなというところ」と、チーム強化のための一手だったとした。そして、2つ目には「個人の力を発揮してもらうこと」を挙げた。

「主軸を残して組ませた中で経験の浅い選手のサポートをしながら思い切ってプレーしてもらうことも考えましたが、なぜやらなかったかというと、助けてくれるからいいプレーができたということにつながるかもしれないと。彼らがまずはこの代表に選ばれたのは、我々コーチングスタッフがスカウティングした中で、代表に選ばれても日本の戦力として間違いなく力になるという選手に来てもらっているし、成長が大きく見込まれる選手に来てもらっている。助けてもらったからできるのではなくて、代表に生き残っていくためにも力があるというところを、今回組んだ選手の中で自分の良さを発揮する、チームの良さを発揮するということを実践してもらいたかった」

 また、指揮官自身にとっても覚悟の選手起用だったという。「敗戦を恐れてコアメンバーだけで常に戦うのではなくて、日本代表の勝利を、日本サッカーの発展を、我々がやっていかなければならないと思っている。勝敗の責任に関しては試したから負けた、で許されると思っていないですし、ただ責任を問われたとしても、批判に晒されたとしても、それだけのものをかけられる選手だからこそ招集して起用した。選手たちには悔しさを持って成長してほしいなと思いますし、W杯までと言っていますけど、結果次第ではW杯まで指揮を執るかどうかも約束されていない、というのは自分自身も考えた中で起用しています」と自身の進退にも触れながら、豪州戦での敗戦と選手起用について話した。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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