モウリーニョ監督が仰天発言「ジェラードをレンタルで獲得しようか?」

 

良きライバルに対し、拍手を送る「スペシャル・ワン」

 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が、リバプールの元イングランド代表MFスティーブン・ジェラードを期限付き移籍で獲得する冗談を交えながらも、ライバルの今季終了後の米MSL移籍に寂しさを滲ませている。英メディア「BBC」が報じている。

 チェルシーは20日、リーグカップ準決勝第1試合でリバプールと対戦し、1-1の結果に終わった。

 試合後のインタビューでモウリーニョ監督は茶目っ気を見せた。「ジェラードをプレミアリーグに残るよう説得をしたかったか?」と質問を受けた際、「それか、彼をレンタルで獲得しようか?」と答えた。昨季までチェルシーで活躍した象徴的存在だった元イングランド代表MFフランク・ランパードが米メジャーリーグ移籍から一転、宿敵のマンチェスター・シティに期限付きという形で移籍した苦い経緯を自らネタにしたポルトガル人指揮官は渋面を解き、笑顔を浮かべた。

「彼がここを去ってしまうのが残念でならない。私は常にプレミアリーグにベストプレイヤーが留まることを望んでいるからね。彼には依然としてプレミアリーグでプレーするためのクオリティーが充分すぎるほど備わっている。彼は私にとって対戦相手ではあるが、彼が去ってしまう事実に心を痛めているよ」

 後半途中交代でジェラードがピッチを去る際、リバプールサポーターと同様、モウリーニョ監督も心からの拍手を送っていた。

 歯に衣着せぬ発言で物議を醸すことも多い「スペシャル・ワン」だが、長きに渡り大舞台でしのぎを削ってきた良きライバルに対し、最大限の賛辞を送り、その別れを惜しんでいた。

【了】

 

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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