佐野海舟「危機感しかない」 1年4か月ぶりの復帰…ドイツで“高水準”もサバイバルに抱く本音

佐野海舟はドイツ1部マインツで充実のシーズンを過ごした
森保一監督率いる日本代表は6月3日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選オーストラリア戦(5日)に向けて敵地パースで練習を行った。MF佐野海舟は今シーズン、ブンデスリーガで1年過ごし、圧倒的なパフォーマンスを見せつけて約1年4か月ぶりの代表復帰を果たした。ドイツ・マインツで研鑽を積んだ佐野でも代表での生き残りをかけたサバイバルは「危機感しかない」と引き締めて臨む。
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393.7キロ(総走行距離)、2700回(インテンシブラン)、369回(デュエル勝利数)……。佐野が1年間で残したスタッツはリーグ1位、4位、4位という高水準を示した。充実のシーズンを過ごした佐野だが、日本代表は1年4か月ぶりの招集となる。
「本当に高いレベルでトレーニングできていると思いますし、新しい選手が多い中でしっかり戦術を落とし込んで、短い期間でどれだけ完成度高く持っていけるかが重要かなと思います。自分も、ほとんど(代表で)試合に出られていないですし、危機感しかないです。なるべく早く自分の武器っていうのを試合に出せるようにということだけを考えてプレーしています」
弟・航大と兄弟で同時に選出され、喜びを分かち合ったが、ピッチに入れば、仲間であり、ライバル。戦いをともにしていく選手同士だ。「自分のことで精一杯ですし、そこは自分のことだけを考えてやらないといけないなと思っています。航大もそれは同じように思っていると思います」。海舟もドイツで掴んだ自信を代表の場で表現しなければならない。
「チームではアグレッシブなプレーだったり、前にどんどん、どんどん行くプレーというのがはまっていると思いますし、それをここで出さないといけないとも思いますし、それを出しすぎてもいけないと思うんで、そこのバランスはしっかり見ながらやっていきたいなと思います。(前に行けているのは)ボールの取り方が1番かなと思います。ボールの取り方でなるべく自分が前に運べれば、入れ替わったプレーになると思いますし、後ろ向きで奪うより前向きでどう奪えるかっていうのを考えてやっている結果、あそこで前向きなプレーが増えているのかなと思います」
リーグ戦では強豪レバークーゼンのドイツ代表MFフロリアン・ヴィルツを“完封”するなど存在感を示した。日本代表ではMF遠藤航、MF守田英正、MF田中碧のボランチ3人が定位置を確保しているものの、遠藤を除いた守田と田中は今回不在。佐野にとっては大きなチャンスだ。W杯へ向け、間違いなくここで結果が求められる。
(FOOTBALL ZONE編集部)