三笘薫はブラジル代表FWの「アップグレード」 元スカウトが英名門関心に理解も“懸念”指摘

ブライトンの三笘薫【写真:ロイター】
ブライトンの三笘薫【写真:ロイター】

ブラウン氏はマンチェスターUでスカウトの経験を持つ

 イングランド1部アーセナルは今夏の移籍市場で日本代表MF三笘薫(ブライトン)の獲得に動くと言われている。プレミアリーグクラブでチーフスカウトを務めた経験を持つミック・ブラウン氏がそんな三笘の去就について英メディア「フットボール・インサイダー」で言及した。

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 今季の三笘はプレミアリーグで36試合に出場し、10得点と日本人初となる二桁ゴールを達成。腰の負傷で終盤戦を欠場した昨季から復活を印象づけた。また、第25節のチェルシー戦で決めたゴールは、海外メディアで今季のベストゴールとして取り上げられるなど、鮮烈なインパクトを残したシーズンと言える。

 その活躍によって、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンやイングランド1部リバプール、そしてアーセナルなどメガクラブからの関心が取り沙汰されている三笘。マンチェスター・ユナイテッドやブラックバーンでチーフスカウトを務めた経験を持つブラウン氏は「アーセナルが注目している選手の一人がカオル・ミトマだ」とアーセナルからの関心を認め三笘のクオリティーの高さについても評価しつつも、ある“懸念点”についても言及していた。

「彼はブライトンがビッグゲームを迎えるたびにパフォーマンスを上げる素晴らしい選手の一人だ。しかし、彼はブレントフォードのような平均的な相手との試合では同じレベルに達するかどうかという一貫性については少し懸念がある。彼が最高の状態の時は危険な存在となり、アーセナルにとって貴重な存在になるだろう」

 今シーズンは公式戦でチェルシーを相手に2ゴールを奪い、第37節では王者リバプールからも左足のボレーシュートでゴールを決めた。三笘のリバプール戦のゴールといえば、22-23シーズンのFAカップで右足のシュートフェイントからアウトサイドボレーを決めた“空中ダブルタッチ弾”も記憶に新しく、リバプールキラーぶりが話題になるほどビッグマッチで活躍を示してきた。

 ブラウン氏はアーセナルの三笘獲得の動きについて「マルティネッリのアップグレードを考えているのかもしれない」と、左ウイングのブラジル代表FWガブリエウ・マルティネッリに取って代わる補強候補として語っている。ビッグマッチ以外でも継続して活躍できるかどうかが、今後の去就にも影響を与えると感じているようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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