古巣と初対決「大きなターニングポイント」 10番が胸に秘めた2つの思い「お世話になった」「すごいしんどい」

東京Vの木村勇大にとって特別な一戦に
5月25日のJ1リーグ第18節の京都サンガF.C.戦を、東京ヴェルディの10番を背負うFW木村勇大は特別な思いとともに戦った。2022年に関西学院大から京都入りしてJリーガーとなった木村だが、京都では在籍3年間で14試合の出場にとどまり、ゴールを決めることができなかった。2023年、ツエーゲン金沢へのレンタル移籍を経て、昨年に東京Vへレンタル移籍。リーグ戦36試合出場して10得点を挙げたが、レンタル元の京都との試合には契約上、出場できなかった。
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今シーズン、東京Vへ完全移籍を果たした木村にとっては初の古巣との一戦に。「気持ちは入っていましたし、すごいお世話になったクラブだけど、同時にすごいしんどい思いをしたクラブだったので、勝てて良かったというのが一番です」と、1-0の勝利に終わった試合を振り返った。
この試合、ゴールに絡むことはできなかったものの1トップとしてしっかり体を張って攻撃の基準点になるとともに、前線でのプレッシング、プレスバックでも相手のビルドアップを困難にした。「攻守において、やれることはやったと思います。あと数字が出せれば、何も文句はなかったですし、初めての古巣対戦で勝てたというのは、自分のなかですごく大きなターニングポイントになったかなと思います」と、フル出場を果たした一戦を振り返りった。
そして「出し切ったと思いますが、これを最低限にしたい。そうするように城福(浩)さんにも言われたので、満足することなくやり続けて、そのなかでもっと数字を出していけるように。来週も(Jリーグの)試合があって、ルヴァンカップもあるのでやり続けたいです」と、ハードワークをしながらも、よりゴールやアシストという結果を残せる選手へと成長することを誓った。
(河合 拓 / Taku Kawai)