レスターで偉業、名将が熱望「日本に行きたい」 ローマ監督退任で「娘から東京の…」

監督業から引退するラニエリ氏「娘からは東京のガイドブックを渡されている」
今季限りで監督業からの引退を表明しているイタリア人指揮官のクラウディオ・ラニエリ氏が、イタリア紙「レプブリカ」のインタビューに応じ、「日本やインドに行きたい。娘からは東京のガイドブックを渡されている」と話した。
ラニエリ氏はイタリア・セリエBのカリアリを昨季に率いてセリエA昇格に導き、シーズン終了後に退任。それを持って監督業からの引退を宣言していたが、昨年11月に低迷する古巣ローマからの要請を受けて監督に就任。今週末に最終節を迎えるなか、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権の獲得の可能性を残すところまでチームを立て直した。
このように低迷した、あるいは不振に陥ったチームの立て直しに関する手腕に定評があり「修理屋」の異名を持つ。その監督キャリアでの最高の栄光は2015-16シーズンに指揮したイングランド・プレミアリーグのレスター・シティでのものだろう。就任初年度で元日本代表FW岡崎慎司も所属したプレミアリーグで優勝候補とはとても言えないようなクラブで快進撃を見せて優勝に導いた。このチームは「ミラクル・レスター」と呼ばれた。
そのラニエリ氏は、今季限りでローマの監督を退任した後はクラブ役員としてオーナーのアドバイザー職に就くことが決まっている。数えきれないほどのクラブを渡り歩いた監督キャリアでの教え子について「たくさんいるよ。ムトゥはチェルシーでアドリアーノとコンビを組ませたかったね。トッティやデル・ピエロ、フランチェスコリ、そしてランパードとジョン・テリー。テリーはセカンドチームで見たときに、将来キャプテンになると確信したんだ。ゾラのことも忘れてはいけないね」と話している。
「(最終節を終え)月曜日からはどうするんだい?」と尋ねられたラニエリ氏は「日本やインドに行きたいんだ。まあ、妻は『いつになるのかしらね』なんて言うんだけどね。1年前の時点で娘からは東京のガイドブックを渡されているんだ。行きたいレストランとか、色々とあるみたいだ」と話し、日本を家族旅行で訪れる希望を口にした。
1986年から約40年に渡る監督キャリアに終止符を打つラニエリ氏には、家族との落ち着いた時間を日本旅行で過ごしてもらいたいものだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)