日本に足りない「ずる賢さ」 発展のヒント…スペイン人得点王の提言「いい意味で」

WEリーグ得点王に輝いたFWカルロタ・スアレス、日本女子サッカーへ提言
日本女子サッカーのプロリーグ「WEリーグ」は、5月19日に都内で2024-25WEリーグアウォーズを開催。得点王に輝いたINAC神戸レオネッサのスペイン人FWカルロタ・スアレスは、「もう少しずる賢くなってもいい」と日本女子サッカーへの提言を行った。
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今季リーグ戦22試合に出場して13ゴールの活躍を見せ、WEリーグ得点王を初受賞したスペイン出身の27歳は、はにかみながら喜びを語った。
「とても嬉しい気持ちでいっぱいです。日本に来た時は得点王になれると思っていなかったですから。仲間や相手も周りがどんな選手か分からない状況のなかスタートしました。日本のサッカーはスピードが速いので、馴染むのが難しかったです。それでもチームメイトが私を助けてくれた。この環境でプレーできたことに感謝しています。優勝争いができる、このチームに来て良かった」
175センチのストライカーは、初挑戦となった日本1シーズン目を振り返り、感謝の言葉も口にした。高さを生かしたヘディングやゴール前での競り合いに強く、序盤戦から日本のサッカーに順応し、コンスタントにゴールを量産。チームは惜しくも2位に終わったものの、強烈なインパクトを放った。
WEリーグアウォーズ後に取材を受け、「もっと日本の女子サッカーが成長するために必要なこと」について問われると、2023年女子ワールドカップで優勝したスペイン出身のFWらしく、マリーシア(ずる賢さ)の重要性を説く。
「日本の選手は礼儀正しい。例えば、競り合いのなかでボールがタッチラインを割って、どちらのボールかまだ分からない場面で、しっかりとレフェリーの判断を待ちます。(言葉を選びながら)いい意味で、もう少しずる賢くなってもいいのかなと思います」
優しい表情で日本女子サッカーへの提言をさらりと述べた。スペイン代表の座も狙うWEリーグ得点王の言葉をしかと受け止めたい。