11ゴールの代表FWは「評価されてもいい」 森保監督も“個人残留”に期待「私自身も思っている」

町野が所属するキールは来季の降格が決まった
日本代表FW町野修斗が所属するドイツ1部ホルシュタイン・キールは、5月10日のブンデスリーガ第33節で日本代表MF堂安律の所属するフライブルクに1-2で敗れ、来季の降格が決まった。低迷したチームのなかで、町野はシーズン11ゴールを記録する活躍を見せて、欧州でも戦えることを証明。11日に行われたJ1リーグ第16節の鹿島アントラーズ対川崎フロンターレの一戦を視察した日本代表の森保一監督も、その活躍ぶりを高く評価した。
今シーズン、キールの得点源として活躍した町野は、フライブルク戦でも前半24分に先制ゴールをアシスト。最終節を残し、自身のリーグ戦の成績を31試合出場、11得点3アシストとした。
そんな町野の奮闘も実らず、クラブは2部へ降格。ブンデスリーガで得点を取れることを示したストライカーをめぐっては、今後、欧州クラブを中心に争奪戦が起こる可能性もある。
一度、キールに現地視察を行った日本代表の森保監督は、「キールは降格が決まりましたが、選手も、スタッフも、クラブも、サポーターも、自分たちのチームの規模を知りながら、1シーズン、町全体で一丸となって残留を目指して頑張って戦っていました。すごく雰囲気のあるチームで、非常に素晴らしいなと思っていました。(キールの)監督も『残留は目指すけれど、そうでなくてもこのチームは地に足が付いて、チームの目標がはっきりしている』と、結果に関係なくチームにとって最善の選択をして、良い雰囲気のなかでブンデスリーガを戦っていると感じていました。また、これから新たなチャレンジを、クラブと街が一体になってしてほしいなと思います」と、2部に降格することになったクラブへエールを送った。
そして、町野については「(ステップアップ移籍してほしいという)声はいっぱいあると思います。本人も結果を出していますし、レギュラーとしてシーズンを通して特にシーズン後半はプレーしていたと思います。ヨーロッパの舞台で彼のプレーを評価してくれるチームはあると私自身も思っています。ステップアップするかどうかは、本人の価値観やクラブとの契約もあると思いますので、どうなるかはわかりませんが、彼のプレーはヨーロッパの舞台でも戦える結果を出したということで、評価されてもいいかなと思っています」と“個人残留”を期待した。