FIFAがインドネシアに2つの制裁 罰金&観客数の制限…バーレーン戦でサポーターの差別発言が発覚

インドネシアサッカー協会への処分が決定【写真:Getty Images】
インドネシアサッカー協会への処分が決定【写真:Getty Images】

インドネシアサッカー協会に2つの制裁

 インドネシア代表は3月25日、ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でバーレーンとホームで対戦し、1-0で勝利した。しかし、その試合でインドネシアサポーターが差別的行為を行ったとして、FIFAからの制裁が決定したようだ。「CNN Indonesia」が「FIFAからインドネシアへの処分に関する公式文書を受け取った」と伝えている。

 試合は前半24分にFWオレ・ロメニー(オックスフォード)が決めたゴールをインドネシアが守り切ってバーレーンに完封勝利。インドネシアがバーレーンを上回り、勝ち点9でグループ4位としていた。

 しかし5月11日、「CNN Indonesia」が「FIFAからインドネシアへの2つの処分。罰金と観客数の制限」と見出しを打ち、インドネシアがFIFAから2つの制裁が決定したことを伝えた。1つ目はインドネシアサッカー協会(PSSI)へ約4億ルピア(約4000万円)の罰金。2つ目は、6月5日に行われる中国戦での観客数の制限となっている。

 処分の対象となったのは、バーレーン戦の後半35分ごろに起きたという。約200人のホーム側サポーターが差別的スローガンを叫んでいたことが処分の対象となった。PSSIの執行委員であるアリヤ・シヌリングガ氏は観客数の制限について「全体の座席のおよそ15%を閉鎖する。これは主にゴール裏、つまり北側と南側のスタンドを指す」と説明した。

 しかし、記事によると条件付きで観客をフル収容するチャンスを残しているようで、条件は「15%の観客枠を反差別団体に割り当てること」だという。アヤリ氏は、「我々は、試合の10日前までにFIFAに座席配置の計画を提出する必要がある。ただしFIFAは代替案の余地を与えており、その15%の席を反差別コミュニティや、家族などの特別なコミュニティに提供することも可能だ。そして、彼らは反差別の横断幕を掲げなければならない」と、中国戦のフル収容の可能性ついて説明した。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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