年明け未勝利が続くミランにインザーギ監督が喝 「目覚めなければいけない」

本田不在、けが人続出で勢いに陰り

 ACミランは18日、本拠地アタランタ戦で0-1で敗れた。その試合後、フィリッポ・インザーギ監督は「今季序盤のミランは見る影もない」と激怒した。

 サンシーロで格下相手に、よもやの敗戦を喫し、10位へと転落した。指揮官は試合後、衛星放送「スカイ・イタリア」のインタビューで、「シャツの袖をまくって努力するしかない。それ以外に今の我々にできることがない。我々も気合が入っていたが、十分ではなかった。目覚めなければいけない」とまくし立てた。

 序盤から劣勢に立たされていたが、敵陣でFWジェレミー・メネズの不用意なヒ ールパスからボールをロスト。それをきっかけにカウンターを許し、前半33分に先制点を許した。

我々がゴールにつながるミスを犯したことは恥以外のなにものでもない。チャンスをつくっていたのに、我々は我々のクオリティーを向上させる必要がある」

 憤りを隠そうとしなかった指揮官は、さらにこう続けた。

「我々のシーズン序盤のサッカーはフィールドに見る影もない。緊張感が高まっている。だが、このチームがローマとナポリと互角に戦ったことを忘れてはいけない。急激にタレントの力が落ちるということはないのだ」

 今季序盤のミランは、日本代表FW本田圭佑が7試合で6得点2アシストと躍動。その序盤の勢いは、いまのサンシーロのピッチには存在しなかった。

  アジアカップで不在の本田に加え、コロンビア代表DFクリスティアン・サパタ、イタリア代表DFマッティア・デシリオも故障で全治2カ月の離脱中だ。この日、途中出場したFWジャンパウロ・パッツィーニは、この日、高熱で体調不良だったという。

 ミランは野戦病院と化しているが、右ウイングでリーグ戦初先発を飾った期待のFWアレッシオ・チェルチも不発で途中交代となった。年明けからリーグ戦2敗1分けと元気のないミラン。アジア杯終了後に復帰する本田には、名門浮上に向け、今季開幕時のパフォーマンスが求められそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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