インザーギ監督、サッキ氏の訪問に感謝 ミラン育成部門に入閣も?

 

「我々の助けになってくれれば、嬉しい」

 

 ACミランのフィリッポ・インザーギ監督がイタリアサッカー界伝説の名将を招聘。チーム再建に向けて助言を仰いだことを明らかにした。

「サッキは以前からの予定通り、練習を訪問してくれた。意見交換する最高のチャンスを手にした。サッキはミランの人間。彼のような存在をクラブに迎えることはものすごく誇りに思う」

 17日にミラネッロで行われた記者会見で指揮官はこう語った。18日のアタランタ戦を控えた練習に、かつてミランを率いた名将アリゴ・サッキ氏が視察に訪れたという。

 サッカー界を一時席巻した戦術「ゾーン・プレス」の発案者であるサッキ氏は1987年から91年と96-97年シーズンでミランを率いた。FWマルコ・ファンバステン、MFルート・フリット、MFフランク・ライカールトという伝説のオランダトリオとともに87年シーズンにセリエA優勝、88年、89年に欧州チャンピオンズカップ(欧州チャンピオンズリーグの前身)で2度、優勝を果たした。

 黄金時代を知る名将はすでに精神的なストレスを理由に指導者からの引退を表明しているが、地元紙ガゼッタ・デロ・スポルトによると、シルビオ・ベルルスコーニ会長はサッキ氏にまだ若いインザーギ監督の助言者となることを求めたという。同氏は育成部門のポストでの入閣には興味を示しているようだ。

「アリゴとは最高の信頼関係にある。彼が若手育成の仕事に就きたいということは知っている。彼が我々の助けになってくれれば、嬉しい」

 現在セリエAで中位に苦しむ名門だが、「グランデ・ミラン(偉大なるミラン)」と呼ばれた黄金時代の立役者がチームに加わることになれば、強豪復活に向けた大きな一手となりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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