香川に恐怖の影… ドルトムントのバス爆破事件、イスラム過激派組織が関与の可能性浮上

独メディア報じる 犯行声明にコーランの一文記されていた

 日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは現地時間12日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦、本拠地モナコ戦の直前にチームバスが爆発事件に巻き込まれた。試合は1日延期となり、爆発の衝撃でスペイン代表DFマルク・バルトラが右手を骨折し緊急手術を受けるなど、サッカー界を震撼させる事態となっている。

 地元メディアによれば現場で犯行声明と見られる不審な手紙が発見され、過激派組織「イスラム国(IS)」など、イスラム教信者による犯行の可能性が高まっている。

 独紙「南ドイツ新聞」、独テレビ局「NDR(北ドイツ放送)」と「WDR(西ドイツ放送局) 」が一斉に報じた情報によると、ドルトムントの選手バスを標的にした爆破事件の現場に残されていた手紙は、イスラム教の聖典「コーラン」で各章の冒頭に使われるのと同じメッセージが記されていた。「慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において」という言い回しで、犯行声明文は書き出されていたという。

 さらに昨年12月、過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出したベルリンでのクリスマス・マーケットにおける大型トラック突入テロに関する記述や、フランスによるイラクとシリアへの空爆に派遣されたドイツ軍の偵察型戦闘機「トルネード」を批判するような内容も、声明文に含まれていたという。今回の爆破事件にも、世界中でテロ事件を起こしている過激派組織が関与した可能性が高まっている。

 

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