攻撃面で沈黙の香川「まだまだ物足りない」 デュエル勝率22.2%、チャンス創出1回と輝けず

ドルトムントで輝き取り戻すも、ハリルジャパンでは守備のタスクに追われる

 日本代表の背番号10は所属クラブとの役割の違いに、やや戸惑いを感じながらのプレーが続いているようだ。ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の敵地UAE戦でハリルジャパンは2-0と快勝したが、「表現の仕方としてはまだまだ物足りない」と改善を誓った。

 今季ドルトムントでは激しいポジション争いで遅れを取り、レギュラー落ちを味わっていた香川だったが、代表合流前は公式戦3試合連続の先発フル出場を果たし、いずれも得点に絡むなど調子を上げていた。「大事な試合で本当に勝利が大事で、それ以外考えられなかったし、みんながハードワークした勝利だと思います」とチームとしての結果には手応えを感じ取っているものの、自身のプレーには満足していない様子だ。

 香川は守備のタスクに追われ、持ち味である攻撃面での輝きは鳴りを潜めた。「(持ち味を出せなかったが)まあ(守備は)最低限だと思いますし、今のサッカーがそういうサッカーなので、そこでハードワークしないと試合には出られないですし、それは割り切ってやる必要があると思っています」と、エゴは捨ててチームプレーに徹した。

 ドルトムントとハリルジャパンでは、ともに2列目の中央寄りという同じようなポジションでプレーしているものの、「(スタイルが)はっきり違うので、そこまで考えてないです」とキッパリ。「代表は代表のやり方、スタイルがあるので、それは監督が決めること。それを僕らはまず徹底しないといけないですし、まず監督のサッカーを信じてやるのが自分たちの生きる道だと思っている」と語っている。

 

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