香川が激白 もう1度輝きを取り戻すためにアジア杯ですべきこと

新たなポジションでの挑戦に「納得できる感覚を得られるようにしたい」

 

 自分自身に足りないものは自信だと自覚している。それはピッチ上で結果を積み重ね、勝つことで初めてもう1度手にできるものだと分かっている。

 香川はかつてトップ下としてドルトムントで輝きを放ったが、アギーレジャパンではインサイドハーフで起用されている。今季開幕前にマンチェスター・Uのルイス・ファン・ハール監督にテストされ、失格の烙印を押されたポジションだ。

「(インサイドハーフでは)試合をそんなにこなしてないから何とも言えないですけど、このアジアカップを通してさらに完成度を上げられるようにしたい。もちろんシステムも選手も変わったわけですから、慣れるまでに時間は絶対必要。その中で少しでも早く、良いパフォーマンスを示していけるように、納得できる感覚を得られるようにしたい。

 そういうところで自分のパフォーマンスを表現できるように、このアジアカップで出していきたいと思います。自分の力を証明するというのはプロとして当たり前のことです。それは仲間抜きではできないことですから、このチームで、新しい監督、選手とフォーメーションと、そういう中でどこまで出来るかというのが自分に求められている挑戦でもあります。そういうところで自分の良さを表現できるようにやっていきたいと思います」

 ワールドカップ以降、どん底を彷徨う「背番号10」の言葉には、再生への渇望感が溢れている。コンディション、ポジション、そして、揺るぎない自信。このアジアカップで、それらをもう1度その手に取り戻す気概を、香川は示している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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