長谷部誠のコーチ就任は「私が要望した」 森保監督が熱望…期待する“化学変化”

日本代表・森保一監督【写真:徳原隆元】
日本代表・森保一監督【写真:徳原隆元】

最終予選メンバー発表でサプライズ発表

 森保一監督率いる日本代表は8月29日、千葉県内で2026年の北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で戦う9月の中国戦(5日=埼玉)、バーレーン戦(11日=リファー)に向けたメンバーを発表した。コーチングスタッフには、昨季で現役を引退し、フランクフルトU-21のアシスタントコーチに就任した長谷部誠氏が加わり、サプライズ発表された。

 長谷部氏のコーチ就任は森保監督が熱望したものだった。会見で指揮官は「私が協会の方々に要望させていただきました。コーチ陣とも話してアジアで勝っていく、世界一を目指して戦っていくために、長谷部コーチが持っているヨーロッパでの経験は我々が前進していく上で刺激になる、より必要だということでスタッフとも話し合って決めました」と明らかにした。

 2002年に藤枝東高から浦和レッズに入団した長谷部は、2008年にドイツ・ブンデスリーガのヴォルフスブルクに移籍した。ニュルンベルクを経て、2014年にフランクフルトへ加わると10年間プレーし、ブンデスリーガ通算384試合に出場した。日本代表でも不動のキャプテンとして114試合、2010年、2014年、2018年とW杯3大会に出場した。昨季限りで現役を引退。今季からフランクフルトU-21のアシスタントコーチに就任していた。
 
 現在、日本代表のコーチングスタッフは全員が国内を拠点にし、機を見て海外視察を行なっている。森保監督は「我々、現状のコーチングスタッフにはヨーロッパでの経験もある名波コーチがいますけど、海外組の活動は選手から情報をもらって、我々がお伺いしながら情報をインプットし、世界の価値感、日本の価値観をミックスして、日本代表として力を発揮できるようにアウトプットしていくことをしている」という。

「長谷部コーチの経験がそこに大きく貢献してくれると思っています。コーチ経験としては始まったばっかりですし、足りないところはあるかもしれないけど、コーチとして学ぶ前に選手側からどう感じる、選手にどう働きかけるか、選手目線で伝えられるという大きな武器を持っているということで、一緒に仕事させてもらうことになった」。ドイツを拠点にし、常に世界のフットボールの最先端にいる長谷部コーチの存在が日本代表にもたらすものの大きさを指揮官は期待していた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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