プレミア移籍の24歳日本人が合流5日で“即ゴール” ピッチ内外で現地絶賛「愛すべきキャラクター」
サウサンプトン加入の菅原が親善試合でデビューし1ゴール1アシスト
イングランド1部サウサンプトンの日本代表DF菅原由勢は、現地時間7月19日のトレーニングマッチで早速ゴールを決めた。現地紙も「セインツ(サウサンプトン)での初出場をポジティブに楽しんだ」と称賛を贈っている。
24歳の菅原は、2019年6月にJ1名古屋グランパスからオランダ1部AZアルクマールへ初の海外挑戦を決意。AZでは5シーズンプレーし、通算135試合12得点をマークしていた。ステップアップの噂も出ていたなか、24年7月14日にサウサンプトン移籍が決定。自身初のプレミア挑戦となる。
そんな菅原のデビュー戦は、19日に行われた親善試合の英5部相当イーストリー戦だった。後半からピッチに立った菅原は、低弾道クロスでDFライアン・マニングの得点をアシスト。さらに20メートルを超える距離から右足でミドルシュートをゴールに突き刺し、初得点をマークした。
最終的に7-1で快勝を飾ったサウサンプトンだが、1得点1アシストの菅原も早速大きな注目を集めている。クラブ公式サイトでは本人の試合後コメントがピックアップ。「今日は得点できたので満足しているが、もっとやらなければならない。まだ十分ではないし、満足していないので、もっと努力しなければならない」と謙虚な姿勢を伝えた。
トレーニングに合流して1週間も経たずしてデビュー戦を迎えることとなった。「チームと一緒に過ごしたのはたった5日間で、お互いをよく知らないかもしれない。だから、ピッチ内外でもっとたくさん話をしなければならない」と、今後へ向けたコミュニケーションの重要さも語っている。
一方で、現地紙「Southern Daily Echo」は、試合後の独占インタビューで「菅原はピッチ外で楽しませてくれることを証明した。彼の愛すべきキャラクターを垣間見ることができる」と、プレーとともに質問の受け答えにも言及。「600万ポンド(約12億3000万円)で移籍してきた菅原は後半からの出場で目を引く活躍を見せた」と試合内容にも触れつつ、若い選手たちとピッチに立った感想を取り上げた。
「菅原は右サイドで、6歳年下のサム・アモ・アメイヨーと早くから良い連係を見せた。彼は『ここにいる多くの選手はまだ20歳以下だ。僕は24歳で、年をとっていると感じるよ。それが問題なんだ』と冗談を飛ばした」
同紙はこうしたジョークを交えたトークの魅力を伝え、菅原への期待度を高めた。また、試合を「楽しかった」と振り返った菅原は「僕にとって本当に重要な試合だったし、ゴールも決められた。僕の強みは、攻撃でも守備でも常にアグレッシブであること。ボックス周辺でのパフォーマンスを見せたい。それが僕の長所だし、チームの勝利のために戦うのが好きなんだ」と意気込みも語った。