負傷離脱55度の野戦病院化したマンU 今季プレミア最多37選手を起用

負傷者を抑えることが二強追撃のカギ

 若手も例外ではない。今季下部組織からデビューしたDFパディ・マクネアは太ももの故障で1度。FWジェイムス・ウィルソンは親指と手首の故障、足首ねんざ、打撲、そして病気で4度離脱している。DFトム・ソープも足首の故障で1度離脱している。
 今季開幕直後にドルトムントに移籍したMF香川真司もリーグカップ初戦のMKドンズ戦(0-4負け)で脳振とうで1回、アーセナルに移籍したイングランド代表FWダニー・ウェルベックの膝の故障1度もそれぞれカウントされている。
 負傷離脱延べ55回に及んだマンUだが、ファン・ハール監督がコンディション的に違和感のある選手をなるべく使わない方針であることも離脱者の数に影響を与えたかもしれない。それでも、この野戦病院状態のマンUが前半戦を3位で折り返したことは健闘と呼べるだろう。
 その一方で、昨季の不振で今季は欧州のカップ戦出場権がなく、リーグカップも初戦で敗退しているために、日程的にはライバルクラブと比較して最も余裕があるはずだが、この故障者の多さは尋常ではない。
 2014年が代表選手の肉体的な負担を強いるW杯イヤーだったことも影響しているかもしれない。だが、後半戦に首位チェルシー、2位マンチェスター・シティの二強を脅かすにはオランダ人指揮官の巧みなマネジメントが必要となりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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