“ジョーカー”鈴木が決勝弾! 昨季二冠の鹿島が浦和を3-2で破り7年ぶり6回目のゼロックス杯制覇

浦和の遠藤は痛恨のミスに…

 後半のスタートから、浦和はFW李忠成からFW興梠慎三への交代を行った。鹿島のカウンターを前半より効果的に抑えつつ攻撃の圧力を高めると、同15分にはFW武藤雄樹のラストパスから、同19分にはMF駒井善成のクロスからFWズラタンがゴール前で決定機を迎えた。しかし、いずれもシュートは枠外に飛び、絶好のチャンスを生かせなかった。

 それでも浦和は同28分、興梠がドリブルで仕掛けたプレーで倒されPKを得ると、自らゴール右に蹴り込み1点を返す。さらに同30分、右サイドから途中出場のMF関根貴大がクロスを上げるとFWズラタンがヘディングシュート。鹿島GKクォン・スンテが弾いたボールを武藤が蹴りこみ、あっという間に2-2の同点に追いついた。

 そうしたなかで、決勝ゴールは意外な形で生まれた。鹿島が3人目の交代をした直後の同38分、浦和の最終ライン背後へロングボールを供給。浦和のDF遠藤航がカバーに入り、何事もなく処理するかに思われたが、西川へのバックパスがヒットせず、追走してきた鹿島FW鈴木優磨に蹴り込まれた。最終ラインの要による手痛いミスで生まれた隙を突き、鹿島が3-2と接戦を制した。

 鹿島は2010年以来のゼロックス杯制覇で、通算6回目のタイトルとなった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

 

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