「少しレベルの低い集団になっている」 堂安律が“熱量話”を懸念した理由「北朝鮮に食われる」

日本代表の堂安律【写真:徳原隆元】
日本代表の堂安律【写真:徳原隆元】

アジアカップ後に冨安とも意見交換

 日本代表MF堂安律(フライブルク)は、3月20日にワールドカップ(W杯)アジア2次予選で北朝鮮と国立競技場で対戦する一戦の前日練習を終え、アジアカップで話題になった代表チームへの熱量というテーマについて「日本代表として戦っているのに熱量のことで話している時点で少しレベルの低い集団になっていると思う」と率直な意見を話した。

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 日本は今年1月にカタールで開催されたアジアカップで、準々決勝でイランに敗れて敗退。その試合後にDF冨安健洋が「悪い時の日本が出て、それを変えようとする選手が何人いるかっていうところで正直、熱量を感じられなかったというか、物足りなさを感じた」と話したことが話題になった。今回は負傷もあり冨安は招集されていないが、堂安は「(アジアカップが)終わってから冨安とも意見を出し合った」のだという。

 そのうえで、堂安は「日本代表として戦っているのに熱量のことで話している時点で少しレベルの低い集団になっていると思う。正直、僕たちがディスカッションしているレベルではいけない。そのベースをもちろん持ちながら、そのベースがないと北朝鮮に食われる展開になると思う」と、率直な意見を話した。

 報道陣からの質問の中で、アジアカップでの堂安のプレーには熱量を感じたという意見があったが、自身は「熱量を持ってアジアカップを戦えたと言ってもらいましたけど、その熱量をみんなに伝えられなかったら意味がないと思うので責任を感じている。対戦相手ではなく自分たちからアクションを起こせるような試合をしたい」と、自分にも厳しい言葉を残した。

 この北朝鮮戦では、DF長友佑都が2022年のカタール・ワールドカップ(W杯)以来の代表復帰となった。熱量という観点では誰が見ても大きなものをもうベテランだが、堂安は「レベルの高いパフォーマンスをしたからこそだと思うし、熱量のところを意識しているわけではない。長友選手が来て、久々に会えるというような甘ったるい集団ではダメだと思う。1人たくましい選手が来たのは間違いない。彼の経験値を生かしながらも、自分がアクションを起こすことは変わらずにやりたい」と、自身がリーダーシップを取っていく思いを変わらずに表現した。

 3月21日のゲームに向け、「アジアカップが終わってから、悔しさを胸に持って1か月、2か月間やってコンディションも上がっているので、楽しみにしてもらいたい」と力強く語った。アジアカップ後の初戦、日本代表としても仕切り直しの一戦に堂安の強い思いがピッチ上に現れることが期待される。

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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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