鈴木彩艶、アジア杯の反省は「すべて」 守備強化に手応え「結果もパフォーマンスも継続」

日本代表の鈴木彩艶【写真:徳原隆元】
日本代表の鈴木彩艶【写真:徳原隆元】

試合序盤の失点を警戒

 日本代表GK鈴木彩艶は、3月20日に北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選で北朝鮮と国立競技場で対戦する一戦の前日練習を終え、「アジアカップを振り返り、反省すべきところと継続すべきところの振り返りはしっかりできた」と話した。

 鈴木は今年1月のアジアカップで日本代表のゴールを守ったが、クロス対応など不安定な面を見せた。ファインセーブの場面もあったが、準々決勝で敗退した戦いの中で課題が多く見えた面もあった。それについて「アジアカップを振り返り、反省すべきところと継続すべきところの振り返りはしっかりできた。とにかく明日のゲームに向け積み上げてきたので、いい準備をして戦うだけ」と話す。

 その反省すべき部分の内容を「技術のこと、ゲームの時間帯を考えたプレーなど、すべてにおいて」とした鈴木は、所属するベルギー1部シント=トロイデンでのプレーを「守備をするという部分に重きを置いてきた。結果もパフォーマンスも継続できている部分もある」と話す。

 明日の対戦相手である北朝鮮は、情報が少なくスカウティングに難しさもある。それだけに、最初の時間帯で相手をよく観察、分析することも必要になるが鈴木は「どこと戦っても最初の時間帯は大事。相手の情報があまり分からないなかでも、GKとして集中してプレーすることが大事。立ち上がりもそうだし、90分を通した集中力が大事になってくると思う」と話した。

 190センチの長身に、軽々と50メートルを超えてくるワンハンドスローや鋭いダッシュ力などフィジカル的な能力の高さは間違いない。今年のパリ五輪にもオーバーエイジではなく出場できる22歳という若さから経験や技術の部分での課題や伸びしろがあるのは事実だが、「また違った大会で、W杯に直接つながる大会。気持ちを新たに準備している」という鈴木がこの予選の中で成功体験を積み重ねることができれば、これまでにないスケールの日本代表守護神になるポテンシャルは十分だ。

 北朝鮮との際どいゲームで、アジアカップでの課題を払拭するようなプレーが期待される。

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(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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