「ハッピー・ワン」へと変貌したモウリーニョがアラダイスに謝罪

かつての暴言を陳謝

 チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督は、今年の1月にウェスト・ハムのサミー・アラダイス監督へと吐いた暴言について謝罪した。英地元紙「デイリー・スター」が報じている。
 今年の1月に対戦した両者だが、0-0の引き分けに終わった際、勝利を逃したモウリーニョは怒りを抑えられず。アラダイスのサッカーはけがを装い、時間を無駄にし、相手を欺くことに注力していて19世紀の時代遅れのフットボールをしていると酷評した。
 しかし、26日に控えた再戦を前に、モウリーニョはアラダイスに対し、心からの謝罪を表明した。昨季のアラダイスに残した発言について尋ねられた際、「愚かだった。子供じみた発言をしてしまったよ」と、自らの発言を反省する姿勢を示した。
「昨シーズン、私は彼らに対し、何点かコメントを残した。試合開始直後に時間を浪費するサッカーが好きじゃなかったからね。しかし、私は監督として彼を尊敬している。人間性もナイスガイだが、彼の監督としてのキャリアは本当に素晴らしいものだ。私は、ウェストハムが好調を維持していることをうれしく思う」
 先日はサー・アレックス・ファーガソンに対しても敬意を示したモウリーニョ。かつては歯に衣着せぬ発言で、傲慢さをうかがわせてきた。だが、「スペシャル・ワン」は現在、監督としてのキャリアを積み、謙虚な姿勢も持ち合わせるようになった。この第二次政権では「ハッピー・ワン」と自称し、闘志と謙遜心、どちらも兼ね備えたポルトガル人指揮官には、ますます付け入る隙が見当たらなくなりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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