立川アスレティック、全日本フットサル選手権2大会ぶり決勝進出 ペスカドーラ町田を3-0撃破

立川が2大会ぶり決勝進出【写真:(C) Futsal X】
立川が2大会ぶり決勝進出【写真:(C) Futsal X】

菅谷知寿と中村充が2人で計3得点を挙げて強烈な恩返し

 JFA第29回全日本フットサル選手権大会は3月2日に準決勝の2試合を行い、第2試合ではペスカドーラ町田と立川アスレティックFCの東京ダービーが行われ、立川が3-0の完封勝利で2大会ぶりの決勝進出を決めている。

 前日の準々決勝で立川は、町田よりもキックオフが2時間遅かったことに加え、延長戦を含めてPK戦まで戦っていたため、コンディション的には不安視されていた。それでも、この試合で先手を取ったのは立川だった。

 互いにチャンスを作りあうなか、前半6分にCKを得た立川はFP南雲颯太からのパスを受けたFP皆本晃がシュート。GKが弾いたところをFP菅谷知寿が押し込み、立川が先制した。

 先制を許した町田は、一気に反撃に転じる。自陣深い位置からFP日根野谷健がロングシュートを狙ったが、GK檜山昇悟が戻りながらパンチングでクロスバーの上へと弾く。その後にも、CKからクレパウジ・ヴィニシウスがボレーで合わせる場面もあったが、これもGK檜山に阻まれた。

 前掛かりになっていた町田に対し、立川は前半18分にはカウンターから日本代表FP新井裕生が抜け出す決定的な場面を迎える。しかし、町田のキャプテンのFP伊藤圭汰が体を引っ張って阻止。伊藤にはイエローカードが提示され、町田の累積ファウル数は5となった。

 立川は前半19分にもゴール前で決定機を迎えたが、新井のシュートは右に外れて得点はできなかった。ラストプレーでも高い位置でボールを奪った立川は、FP中村充がゴールを狙ったが、シュートはブロックされて立川が1点リードのままハーフタイムを迎えた。

 後半の立ち上がりから町田は、さらに攻勢を強めるが、日本代表FP山中翔斗のシュートをGK檜山が止めるなど、立川の守備を崩しきれない。立川も後半7分過ぎから試合を決めに行く。CKから新井がゴールを狙ったがシュートは枠の上へ。その直後にもカウンターから新井がGK土岡と1対1になったが、シュートは止められる。その後も新井に立て続けに2度の決定機が来たが、シュートをゴールに決められない。後半8分には左サイドを突破した菅谷の折り返しにまたも新井が合わせたが、これも右に外してしまう。

 良い流れの立川は、菅谷がカウンターで抜け出しかけたところ、ヴィニシウスに腕を引っ張られて止められる。攻めたい町田だが、立川のプレスをかいくぐれず、ロングボールもフィクソのFP上村充哉に遮断される。それでも後半11分にはGK土岡のスローからビッグチャンスを作ったが、FP礒貝飛梛大のシュートはGK檜山に防がれた。

 残り時間7分を切り、町田は2023-24シーズンのFリーグMVPであるGKジオバンニを投入。足元の技術のあるGKを投入して、5人で攻める時間を増やす。後半16分、町田は自陣深い位置でボールをつなごうとしたが、ミスが起きる。これを逃さずに菅谷がこの試合2点目を決めて、立川がリードを2点に広げた。

 町田はFP野村啓介をフライングGKにしてパワープレーを開始。山中がミドルシュートを放つが、GK檜山がこれにも反応。そして18分にはパワープレー返しを中村が決めて、勝利を決定的なものとした。

 最後まで足を止めなかった立川は、町田ゴールを許さずに完封。3-0で2大会ぶりの決勝へコマを進めている。

(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)



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