浦和FW前田直輝、古巣の東京Vは「イチ敵チーム」 「特別な感情」“封印”で試合に集中

浦和の前田直輝【写真:轡田哲朗】
浦和の前田直輝【写真:轡田哲朗】

前田は東京Vの下部組織出身

 浦和レッズは2月28日に公開トレーニングを実施。ホーム開幕戦で古巣の東京ヴェルディと対戦するFW前田直輝は、特別な感情があることを話しつつも「浦和の一員として、イチ敵チームでしかない」と、その試合への思いを語った。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 前田は今季から出身の浦和に加入し、ウイングのポジションを争う。開幕戦のサンフレッチェ広島戦は0-2のビハインドからの途中出場で、際どいシュートやアシストになり得るピンポイントのクロスも上げた。プレーについて「どれだけスタジアムを沸かせても、0ゴール、0アシストという事実は変わらない」と厳しく話したが、プレーのキレを見てもコンディションの良さは明らかだった。

 また、一列後ろに入る右サイドバックのDF酒井宏樹との好連係も際立つ。前田がポイントを作った場面で酒井がオーバーラップすることで、前田が得意な左足を生かした中央へカットインできる場面もあった。その関係性について「ものすごく楽をさせてもらっている。守備も宏樹くんに任せているところがあるので、攻撃では僕がやらないといけない」と話している。

 そしてリーグ第2節、ホーム開幕戦の相手が東京Vになる。前田は北浦和小サッカースポーツ少年団から東京Vの下部組織に進み、2012年に二種登録でプロデビューした。昨季のJ1参入プレーオフでの勝利について、「自分が(その時に)所属していないチームで、ゴールした時に叫んだくらい、ヴェルディのJ1昇格には特別な感情がある」と喜んだことを話す。それでも、ゲームに向けては「Jリーグが開幕したことによって、浦和レッズの一員として戦ううえではイチ敵チームでしかないので、しっかり倒しにいきたい」と話した。

 加入会見でも「本当に小さいころから本物の浦和の男たち、先輩方を見てきたので、その浦和の男に近づけるようにしていきたい」と話していた前田は、ホームでのデビュー戦が近づいてきたことに「まずはピッチに立てるようにこの1週間アピールして、今までアウェーで来ていた埼スタのサポーターが次は味方になると思ったら心強い。一緒に戦いたい」と、その瞬間を心待ちにしている。地元クラブに加入して初のホームゲームが古巣対決というストーリーの中、前田のプレーが注目される。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング