バイエルン無冠危機 鳴り物入りで移籍も…エースFWの悲運に海外注目「なんとも皮肉」
リーグ、CLで苦戦続き、今季タイトル獲得へ暗雲
ドイツ王者バイエルン・ミュンヘンは現地時間2月14日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグでMF鎌田大地が所属するラツィオ(イタリア)と敵地で対戦し、0-1で敗れた。レバークーゼン戦(0-3)に続く連敗で、今季のタイトル獲得に暗雲が立ち込めている。
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ブンデスリーガ11連覇中の絶対王者が苦しんでいる。今季はシーズン開幕前のドイツスーパーカップでRBライプツィヒに0-3で完敗を喫したところからスタートし、国内カップ戦のDFBポカールでは2回戦で3部ザールブリュッケンに敗れて早々に敗退。リーグ戦ではシャビ・アロンソ監督の下で無敗を続ける首位レバークーゼンを追いかけるなか、11日に行われた直接対決で0-3の完敗を喫し、勝ち点差が5に広がった。
この敗戦からすぐにでも立ち直りたいところだったが、ミッドウィークに行われた敵地のラツィオ戦でも0-1で敗戦。タイトルが懸かる重要なゲームで痛恨の連敗となった。
この結果により、昨夏にトッテナム(イングランド)からバイエルンに移籍したイングランド代表FWハリー・ケインの境遇が注目されている。トッテナムでクラブタイトルには手が届かなかったケインはバイエルン移籍でその悲願を達成するだろうと期待されていたが、ケインが加入したこのタイミングでバイエルンは2011-12シーズン以来12年ぶりとなる無冠の危機に瀕している。
英紙「デイリー・メール」は「ハリー・ケインはトロフィーの不足に終止符を打つことを熱望しているが、バイエルン・ミュンヘンはブンデスリーガでペースを落とし、カップ戦からも敗退。10年以上ぶりの無冠を避けるためには彼らにはCLでの成功が必要だ」と報じた。
さらに、同紙は「ブンデスリーガのタイトルがバイヤー・レバークーゼンに渡る可能性があるのはなんとも皮肉な話だ。このチームはブンデスリーガでタイトルを獲得したことがなく、『ネバークーゼン(Neverkusen)』という不名誉な愛称をつけられ、最後にタイトル(DFBポカール)を獲得したのは1993年だ」とケインの悲運を強調していた。
チームを率いるトーマス・トゥヘル監督への風当たりも徐々に強まっているが、バイエルンは不振から立ち直り、無冠を回避することができるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)