「ルール上反則だ」 日本のPK献上直前にファウルスロー疑惑、イランFWの“うしろ足”が波紋【アジア杯回顧】

イラン戦の後半ATに板倉滉がPK献上で逆転負け【写真:ロイター】
イラン戦の後半ATに板倉滉がPK献上で逆転負け【写真:ロイター】

イランFWジャハンバフシュにファウルスロー疑惑が浮上

 2024年のアジアカップでは数々の反響シーンがあったなか、今回は準々決勝の日本対イラン戦で相手の決勝PKにつながるきっかけとなった“反則疑惑”のスローインを振り返る。

 グループDに入った日本は、第2戦でイラクに1-2と敗れたが、グループリーグを2勝1敗の2位で決勝トーナメントに進出。ベスト16ではグループE1位のバーレーンと対戦し、MF堂安律、MF久保建英、FW上田綺世のゴールで3-1と勝利した。

 準々決勝はイランと対戦。前半28分にMF守田英正のゴールで先制したが、後半10分に失点すると、後半アディショナルタイムにDF板倉滉がペナルティーエリア内でファウルを犯してPKを与えてしまい、これが決勝点となった。

 議論が巻き起こったのは、後半アディショナルタイムのPK献上の直前シーンだ。イランFWアリレザ・ジャハンバフシュが日本の左サイドから入れたロングスローが“ファウルスロー”ではないかという声が多数上がった。

 韓国メディア「デイリアン」は「ファウルスロー? 日本に勝者の精神?」との見出しで特集。「日本からすれば悔しい思いをしたかもしれない。ジャハンバフシュがロングスローをするたびに、うしろ足が離れていたが、ルール上、これは反則だ」と取り上げるとともに、日本陣営が抗議しなかったことにも触れた。

 このシーンに関しては、日本代表OB栗原勇蔵氏も、「足が上がっていました。ただ、もはや副審は見ていないですよね」とファウルスローだと指摘。一方で、「失点に直結したのかと言えば、あまり影響はない気がします」として、「終わってから、ファウルだったとか議論するのは次につながらないと思います」と、切り替えの必要性を説いていた。

 2011年大会以来の優勝を目指した日本だったが、無念のベスト8で終了。悔しいPK献上シーンとイランのファウルスロー疑惑は、のちに再び語られるかもしれない。

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