C・ロナウドはいかにして圧巻の速さを手にしたのか? 世界最高のスピードスターへの進化を特集

「信号待ちしている車と…」

 「僕たちは普通に日常を過ごしていた一方で、彼は夜になると重りを装着して、ボールとともにリスボンの街を歩いていたものだよ。彼はスピード向上のため、両足に重りのバンドを巻いていたんだ。重りを取り外した時、彼は速くなっていると感じていた。とても速く、だ」。当時をそう振り返ったミゲルは、ロナウドらしい逸話も語った。

「これはおかしな話なんだが……帰路の途中、彼は信号待ちをしている車と競うためにボールと重りを僕に渡したんだ。信号が青になった瞬間、車を打ち負かすほどのスピードで走り抜けた。彼は『俺は速い!』と喜んでいたよ。彼はあらゆる面で改善に貪欲だった。それが成功へと導いたのさ」

 これまで、常々ライバル関係に挙げられるバルセロナのFWリオネル・メッシも卓越したスピードを誇り、”生まれながらの天才“と評されるが、気の遠くなるような鍛錬でスピードを磨き続けてきたロナウドは紛れもなく”努力の天才”だ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング