韓国FWの“明確ダイブ”が波紋 母国紙糾弾「その見返りはイエローカードと恥ずかしさ」

顔を覆ったチョ・ギュソン【写真:ロイター】
顔を覆ったチョ・ギュソン【写真:ロイター】

後半43分に敵陣ペナルティーエリア内で倒れるもシミュレーション扱いで警告

 韓国代表は現地時間2月6日、アジアカップの準決勝でヨルダンに0-2で敗れ、ベスト4敗退となった。途中出場の韓国代表FWチョ・ギュソンは後半43分に明確なシミュレーションでイエローカードを受け、韓国紙「負けるのも悔しいのに、あまりにも恥ずかしかった」と厳しく言及している。

 試合は0-0で前半を折り返したなか、韓国が後半8分にMFパク・ヨンウのバックパスが乱れたところからFWヤザン・アル・ナイマットに先制点を被弾すると、後半21分にもMFムーサ・タマリにコントロールショットを決められ、2点ビハインドと一気に崩れた。

 そのなかで、韓国は後半43分、縦パスを受けた途中出場のチョ・ギュソンがペナルティーエリア内に侵入。ヨルダンDFバラ・マリは足を滑らせながらもスライディングの体勢でシュートブロックを試みた。すると、この足をかわそうとしたチョ・ギュソンが転倒した。

 主審のホイッスルは鳴ったものの、判定はシミュレーションとしてチョ・ギュソンへのイエローカードが提示された。リプレイ映像ではチョ・ギュソンが倒れ始めた瞬間、両者の足の間に芝生の緑色が見えた。現地実況も苦笑するしかないほど明確なシミュレーションだった。

 韓国紙「スポーツ韓国」は「負けるのも悔しいのに、あまりにも恥ずかしかったチョ・ギュソンのダイビング」と見出しを打ち、「2点リードされている状況で、反撃のゴールを決める絶好のチャンスを掴んだ。しかし、ストライカーのチョ・ギュソンはシュートを打つ代わりにハリウッドアクション(のシュミレーション)をとった。その見返りはイエローカードと恥ずかしさだった」と厳しく指摘した。

 韓国のサッカー専門サイト「インターフットボール」は、チョ・ギュソンの試合後のコメントを紹介。大会の結果に関して「すごく残念」と答えたチョ・ギュソンは「もっと成長しないといけない。ここまでサッカーをしてきて、すごく残念で、自分自身に多くが足りないことを感じた大会だった」と語ったという。

 1月30日に行われた決勝トーナメント1回戦サウジアラビア戦では、後半アディショナルタイム9分に値千金の同点ゴールを決め、PK戦での勝利の立役者となったチョ・ギュソンだが、ヨルダン戦のプレーには厳しい目が向けられている。

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