JFA田嶋幸三会長、選手への差別的発言・誹謗中傷に声明「断じて許されない行為」
リリースで発表
日本サッカー協会の田嶋幸三会長は1月24日、アジアカップに参戦中の日本代表GK鈴木彩艶(シント=トロイデン)に対する批判的な声がSNSを通じて集中していることが明らかになったなか、差別的発言・誹謗中傷に対する声明を発表。「JFAとして断固抗議します」としている。
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鈴木はアジアカップで日本の正守護神に抜擢され、グループ初戦のベトナム戦(4-2)、イラク戦(1-2)で先発出場。失点に関与したプレーに一部から心ない声が上がったなか、22日の練習後には自身のSNSを通じて厳しい言葉が届いたことを明かし、「差別的な発言は控えていただきたい」と訴えていた。
田嶋会長はJFAの公式リリースを通じて「ファン・サポーターをはじめ、多くの皆さんからも熱い声援や叱咤激励をいただいています。そういった声援はチームや選手を鼓舞し、素晴らしいゲームを行う原動力にもなります」と前置きし「その一方で、SNSにわれわれが掲げるリスペクトとは異なる差別的発言、誹謗中傷などが投稿されました。断じて許されない行為であり、JFAとして断固抗議します」と非難の声を上げた。
さらに「差別や誹謗中傷などの心ない投稿は、個人の人権や名誉、プライバシーを脅かし、人を窮地に追い込んだり、法律に違反する行為に発展したりするなど、深刻な事態になることも少なくありません。多様性を尊重するという社会の動きに逆行することでもあり、恥ずべき行為だと考えます。JFAは人権や名誉、プライバシーなどを侵害する行為を決して容認せず、法的措置も辞さない姿勢でその根絶を目指していく考えです」と、意思表示した。
田嶋幸三会長コメント
「日本サッカー協会(JFA)は2008年にリスペクト宣言を行い、暴力・暴言の根絶、人種、差別、等をしないことを宣言しました。現在、一切の妥協も許さない「ゼロ・トレランス」の姿勢でその根絶を目指しています。
現在、開催されているAFCアジアカップ2023においてSAMURAI BLUE(日本代表)は優勝を目指し、監督、選手、スタッフ、そしてJFAも一丸となって戦っています。もちろんスポーツにおいて勝敗はつきもので、いかなる結果も受け入れる覚悟で戦いに臨んでいます。それもフェアプレーの精神だと考えます。
ファン・サポーターをはじめ、多くの皆さんからも熱い声援や叱咤激励をいただいています。そういった声援はチームや選手を鼓舞し、素晴らしいゲームを行う原動力にもなります。
その一方で、SNSにわれわれが掲げるリスペクトとは異なる差別的発言、誹謗中傷などが投稿されました。断じて許されない行為であり、JFAとして断固抗議します。
差別や誹謗中傷などの心ない投稿は、個人の人権や名誉、プライバシーを脅かし、人を窮地に追い込んだり、法律に違反する行為に発展したりするなど、深刻な事態になることも少なくありません。多様性を尊重するという社会の動きに逆行することでもあり、恥ずべき行為だと考えます。
JFAは人権や名誉、プライバシーなどを侵害する行為を決して容認せず、法的措置も辞さない姿勢でその根絶を目指していく考えです。
(FOOTBALL ZONE編集部)