イラクは「スペインの代わりにW杯のリベンジ」 日本撃破の“因縁”に中国注目

日本はイラクに1-2で敗れ、今大会初黒星【写真:ロイター】
日本はイラクに1-2で敗れ、今大会初黒星【写真:ロイター】

日本はイラクに1-2で敗れ、今大会初黒星

 森保一監督率いる日本代表は、1月19日に行われたアジアカップのグループリーグ第2戦でイラク代表に1-2で敗れた。今大会の優勝候補筆頭とされる日本が早くも黒星を喫したことに、アジア各国は「今大会最初の大波乱だ!」と驚きを持って受け止めている。

 中国で著名なサッカージャーナリストの敖銘(アオ・ミン)氏は、「敗因は遠藤航だ」と指摘。「遠藤は(後半アディショナルタイムに)得点こそ決めたが、イラクのスペイン人指揮官ヘスス・カサスは、この日本のボランチを上手く抑えた。遠藤はミスが目立ち、ボールロストを22回記録、中盤をコントロールし切れなかった」と戦術面での敗因を挙げた。

 また、アオ・ミン氏は「イラクがスペインに代わり、カタール・ワールドカップ(W杯)のリベンジをした」との見方を示した。イラクのカサス監督はスペイン出身で、イラク代表監督就任前はFCバルセロナやスペイン代表でルイス・エンリケ監督のアシスタントコーチとして分析を担当していた。また、スペインサッカー協会は、イラクサッカー協会と連係を取り、A代表以外の年代別代表も多くのスペイン人指導者がイラク人選手を指導している。

 このように、アジアカップとはいえ欧州とも密接につながっている。日本はこのままだとグループリーグ2位通過の可能性が高く、その場合は決勝トーナメント初戦で韓国と対戦する可能性が高い。

 この点に対して、中国版X(旧ツイッター)の「微博(Weibo)」でフォロワー328万人を誇る駱明微博(ルォミンウェイボー)は、「決勝トーナメント初戦で日本対韓国の対戦が実現すれば、多くの欧州クラブが喜ぶだろう」と投稿。日本だけでなく韓国も多くの選手が欧州リーグでプレーしており、想定以上の早期敗退を選手たちは望まないだろうが、所属クラブとしては貴重な選手が早く戻ることを期待しているだろう。

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AFCアジアカップカタール2023
グループリーグ第3戦
日本代表 vs インドネシア代表
日時:1月24日(水)20時30分キックオフ
ゲスト:小野伸二
解説:槙野智章
現地リポート:佐藤寿人
実況:野村明弘
配信:DAZNにて独占ライブ配信
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