日本代表のGK問題、アジア杯優勝へ「最大の障害」 鈴木彩艶ら「才能明らか」も懸念を米指摘

日本代表のGK問題を米指摘【写真:Getty Images】
日本代表のGK問題を米指摘【写真:Getty Images】

日本代表のGK陣に海外メディア注目、能力称賛も経験値の少なさに言及

 日本代表は1月19日にアジアカップ・グループリーグ第2戦イラク戦に臨むなか、米スポーツ専門局「ESPN」は「アジアカップ挑戦の最大の障害に」と日本のGK問題をクローズアップしている。

 14日の初戦ベトナム戦で4-2と勝利した日本。GKで鈴木彩艶(シント=トロイデン)が先発したなか、セットプレーから2失点を喫した。GKだけの問題ではなかったものの、中途半端な対応となる場面もあり結果的にほろ苦いアジアカップデビューとなったが、本人は「セットプレーの準備であったり、失点したシーンの技術的なミスの部分であったので、しっかりと反省して次につなげていきたい」と前を向いていた。

 記事では「日本がアジアカップで優勝候補の一角に挙げられているのには十分な理由がある。日本は大会最多4回の優勝を誇り、ピッチ上のあらゆる面で質が高い。いや、ほとんどすべてだ」と指摘するも、少ない不安要素の1つとしてGKを挙げた。「2011年以来のアジアカップ制覇を目指す日本の最大の課題は、おそらく大陸のライバルではなく、GKの難問を解決できるかどうかだろう」と言及している。

 今回のアジアカップで選出されたGKは鈴木に加え、前川黛也(ヴィッセル神戸)、野澤大志ブランドン(FC東京)の3人。「森保監督がアジアカップの26人を選んだ時、GK3人の中で5キャップを持つのは1人もいなかった(選出時、鈴木4試合、前川1試合、野澤0試合)」と経験値の少なさに触れた。

 鈴木については「高い評価を得ており将来有望で、代表の中で最も“経験豊富”だが、代表4キャップのみしかない」と紹介。また前川は「ヴィッセル神戸のJ1リーグ初優勝に貢献し、素晴らしいシーズンを過ごしたが、遅咲きの29歳は昨年に1試合出場し、その時も81分から途中出場だった」と続けた。野澤については「若手有望株で最も興味深い選手だが第3候補であり、先発の座はほかの2人が争う形」と分析している。

 イラク戦に向けて「ベトナム戦では鈴木が起用されたが、彼がその座を維持するのかどうかが大きな論点だろう」と先発の行方にも注目。「鈴木の才能は明らかであり、おそらく長期にわたって日本のNo.1GKとして、長く成功したキャリアを享受し続けるはずだ」とポテンシャルを評価する。

 その一方、「しかし今のところ、鈴木あるいはほかの2人が、優勝を狙うチームの最後の砦として必要な経験とメンタリティーを兼ね備えているかどうか、特に大会終盤に差し掛かった場合にはまだ分からない」と懸念材料を挙げている。

 切磋琢磨しながら大会中の飛躍も期待されているGK陣。第2戦では誰が起用されるのか、指揮官の判断にも注目が集まりそうだ。

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[試合情報]
AFCアジアカップカタール2023
グループリーグ第2戦
イラク代表 vs 日本代表
日時:1月19日(金)20時30分キックオフ
ゲスト:小野伸二
解説:林陵平
現地リポート:佐藤寿人
実況:桑原学
配信:DAZNにてライブ配信
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AFCアジアカップカタール2023
グループリーグ第3戦
日本代表 vs インドネシア代表
日時:1月23日(金)20時30分キックオフ
ゲスト:小野伸二
解説:槙野智章
現地リポート:佐藤寿人
実況:野村明弘
配信:DAZNにて独占ライブ配信
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