選手権初戦で帝京大可児（岐阜）と柳ヶ浦（大分）が激突

　第102回全国高校サッカー選手権は12月29日に首都圏8会場で1回戦の試合を行い、浦和駒場スタジアムの第2試合では帝京大可児（岐阜）が柳ヶ浦（大分）に2-1で逆転勝ちした。

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　帝京大可児は5年連続10回目の出場、一方の柳ヶ浦は18年ぶり2回目の出場になった。立ち上がりから帝京大可児がボールを持って攻め上がる形を作り、柳ヶ浦は2トップを前に残して守備を固め、奪ったあとはロングボールでの逆襲を狙う。その柳ヶ浦の狙いが生きる形で前半13分にはFW八尋馳が抜け出して1対1になるも、帝京大可児のGK竹内耕平がファインセーブで守った。

　それでも柳ヶ浦は前半27分、コーナーキックから粘ってつなぎゴール前のこぼれ球をDF中川喜之輔がシュートを放つと密集をすり抜けゴールに吸い込まれての先制点になった。前回出場時には無得点で終わっただけに、これが同校としても嬉しい高校選手権での初ゴールになった。

　さらに柳ヶ浦はMF安里皇のミドルを竹内が弾いたこぼれ球に八尋が詰める決定機を迎えるも、シュートはゴールポストに当たって外れて追加点はならず。前半は柳ヶ浦の1点リードで終わった。

　後半に入ると帝京大可児が前半以上に押し込む時間を長くした。その中で後半9分、ゴール前の狭いスペースをショートパスと巧みなワンタッチコントロールでFW加藤隆成が割り、そのまま左足シュートで同点ゴール。試合を振り出しに戻した。さらに後半21分、帝京大可児はMF松井空音が右足で狭いコースにコントロールされたシュートを決め2-1と一気に逆転に成功した。

　柳ヶ浦も反撃を試みたものの、このまま試合は1点差で終了。勝利した帝京大可児は31日の2回戦で佐賀東（佐賀）と対戦する。