ウェステルローに期限付き移籍中MF松尾佑介の去就動向に現地注目

　浦和レッズからベルギー1部KVCウェステルローに期限付き移籍中のMF松尾佑介は今年いっぱいで契約満了となるなか、ウェステルローがレンタル延長の要請をするとベルギーメディア「voetbalnieuws」が報じた。

　松尾は浦和の下部組織で育ち、仙台大学へ進学。2020年に横浜FCに加入してプロデビューすると、22年に浦和へ移籍。横浜FC当時からの左サイドをスピード感溢れるドリブルで突破するプレーだけでなく、1トップに入ってのプレーも見せてAFCチャンピオンズリーグ（ACL）では9試合6ゴールをマークして決勝進出に貢献した。23年シーズンは開幕前のキャンプ中にベルギー移籍が決定。浦和からは同年12月31日までの期限付き移籍と発表されていた。

　その松尾についてレポートでは「残り数日でレンタルの期間が終了するが、ウェステルローはこの日本人を長く保持したいようだ。完全移籍の可能性は除外されるが、浦和から再びレンタルする可能性がある。実際のところ、彼は30試合に出て1ゴールしか決めておらず、アシストも3つだけ。しかしながら、彼はここでプレーを続けるかもしれない」と、残されている成績が十分と言えないことを批判されつつ去就について報じられた。

　一部報道では、浦和が来季へ向けて復帰のオファーを出したとされている。マチェイ・スコルジャ監督が退任してペア・マティアス・ヘグモ監督が就任する浦和だが、2列目の得点力不足は明確な課題だっただけに補強ポイントには合致するだろう。また、新監督は4-3-3システムを得意とするとされ、左ウイングは松尾にとってベストポジションになるかもしれない。

　浦和がレンタル延長のオファーを認めるのかどうか、松尾自身の意向がどのようなものかも絡んできそうだが、残り数日でどのような結論に至るのか注目される。