天才・小野伸二が「衝撃を受けた」 現役キャリアで“敵わなかった名手”告白「この方には…」

現役ラストマッチを終えた小野伸二【写真:(C) mm】
現役ラストマッチを終えた小野伸二【写真:(C) mm】

リーグ最終節・浦和戦で現役生活を引退、印象に残った対戦相手に言及

 北海道コンサドーレ札幌のMF小野伸二が、12月3日のリーグ最終節、浦和レッズ戦を最後に現役生活を引退した。1979年生まれの「黄金世代」と呼ばれる選手たちが次々に引退していく今シーズンだが、「みんなが切磋琢磨して厳しい競争をどのチームでも勝ち抜いた」と話している。

【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから

 静岡県出身の小野は98年に浦和へ加入してプロデビュー。オランダの名門フェイエノールトや帰国しての浦和、ドイツのボーフム、地元の清水エスパルス、オーストラリアのウェスタンシドニー・ワンダラーズとキャリアを積んで14年に札幌入り。19年夏にFC琉球へ移籍したが、21年に札幌復帰していた。キャリア最初のクラブとなった浦和との最終戦が現役ラストゲームになる巡り合わせになった。

 その小野を含む79年生まれの世代は、1999年ワールドユース(現U-20W杯)で日本サッカー史上初の国際サッカー連盟(FIFA)主催大会の決勝進出を果たして準優勝した中心世代。MF小笠原満男、MF本山雅志、MF稲本潤一、FW高原直泰と挙げ出したらキリがないほど。その中では先日にGK南雄太が引退会見を行うなど、キャリアに幕を引く選手がほとんどになった。

 日本サッカー史上でも歴史に残ると言われる世代について小野は「僕らの世代が何かをもたらしたことは特にないと思うけど、みんなが切磋琢磨して厳しい競争をどのチームでも勝ち抜いた。そのチームで責任を果たした結果、長く現役を続けたと思う。僕たちがいろいろなことを経験してきたので、それを還元するように協力していくのが大事だと思う」と話す。

 日本が初出場した98年フランス・ワールドカップ(W杯)から3大会連続出場した小野は、02年の日韓W杯を目指してフィリップ・トルシエ監督が率いる日本代表でのフランス遠征で、「サンドニの悲劇」とも呼ばれる0-5の大敗も経験した。

 その記憶も鮮明なのか、キャリアの中で多くの国やクラブでプレーしてきた小野は、「(ジネディーヌ・)ジダン。対戦させてもらった時に、この方には敵わないという衝撃を受けた」とも話した。当時の日本サッカー界にとって、史上最強の黄金世代が前回のW杯王者にどれだけやれるのかという期待から強烈な差を見せつけられることになった一戦だったが、小野の心にも強く残ったのかもしれない。

 今でこそ、ヨーロッパでプレーする日本人選手は珍しくなくなったが、間違いなく日本サッカー界にパラダイムシフトをもたらした世代の中心的な存在である小野は、トレードマークの笑顔を失わずにプロキャリアを終えた。日本サッカー史の中で、この世代の存在は欠かせない1ページとして刻まれている。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング