小野伸二が投げかけた古巣浦和サポーターへのお願い “ミシャ節”に粋なフォロー「リスペクトということだけは忘れないで」

現役ラストマッチに望んだ小野伸二【写真:(C) mm】
現役ラストマッチに望んだ小野伸二【写真:(C) mm】

ペトロヴィッチ監督のコメントに呼応し、小野も引退セレモニーで発言「リスペクト忘れないで」

 12月3日に札幌ドームで行われた元日本代表MF小野伸二の現役ラストマッチ。北海道コンサドーレ札幌は浦和レッズに0-2で敗戦。試合後の挨拶でミハイロ・ペトロヴィッチ監督のコメントに対し、小野がフォローを入れる気の利いた挨拶があった。

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 今シーズン限りでの現役引退を発表していた小野は、J1最終節であるホーム浦和戦がラストマッチに。この一戦でスタメンに抜擢された小野は前半21分までプレーし、試合直後のフラッシュインタビューでペトロヴィッチ監督が「彼がワールドクラスの選手であることを見せてくれた」と笑顔で賛辞を贈るほどの存在感を見せた。

 試合終わりセレモニーでは、ペトロヴィッチ監督が壇上でスタンドに向けて挨拶。その冒頭は「こんにちは。浦和のサポーターの皆さん。今私にブーイングされた方、典型的な浦和サポーターなんだなと思いました」という“ミシャ節”で会場の笑いを誘った。

「それが6シーズン浦和を率いた監督に対するものだと思います。アウェーに来て、札幌の最後のセレモニーを邪魔しないでもらっていいですか? 浦和さんは今日勝って3ポイント取ったので、満足して帰ってもらってもいいですよ」

 かつて率いた古巣サポーターを前に、愛ある煽りの言葉を贈ったペトロヴィッチ監督。このコメントに対し、その後行われた引退セレモニーで小野もフォローの一言を入れた。

「まずは浦和レッズサポーターの皆さん、温かいブーイングありがとうございます。ミシャさんの挨拶の時、まあ、色々ありましたが、こう見えてもミシャさん、浦和レッズ大好きです。忘れないでください」

 気の利いたコメントののち、「1つお願いがあります」と、会場のサポーターへ自身の思いのこもった言葉も投げている。

「どんな時でも、どんな人に対しても、リスペクトということだけは忘れないでください」

 古巣に愛ある両者の思いは、きっと浦和のサポーターにも伝わっているはずだ。

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